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カテゴリ:読書日記
高野文子の「黄色い本」と、「チボー家の人々」第一巻です! 政治家の金銭感覚の下品さにあきれていたら、読書週間が始まったことをすっかり失念しておりました。ネットで見たら、ワイドショーで斉藤孝さんがこんなコメントをしたらしい。以下に引用します。そうだったんだ~! 『 番組最後の「今日のコラム」コーナーで、齋藤が「きょうから読書週間です」と始まったきっかけを解説した。終戦2年後の昭和22年に、言論・出版の統制 で自由に本が出せなかった時代が終わり、「読書の力で平和な文化国家を作ろう」との趣旨で始めたのだという。「本を読むといいうことは、自由を謳歌すると いうことなんです。携帯を控えてこの1週間は本を読んでいただきたい」』 読書好きな女の子を描いた高野文子の「黄色い本」は、主人公の田家実地子ちゃんが読む黄色い本の中のジャック・チボーという少年との魂の交歓が素晴らしくて、読んでなくてもジャックが理解できた気がします。(本は全冊あるけど読んでない(汗)。 そうそう、この「黄色い本」は「おおかみこどもの雨と雪」の家の本棚に並んでいるのですよ♪ みっこちゃんは産業もない田舎の高校生。図書館で借りたジャックの本を少しの時間もみつけて読みふけります。 みちこ=ところでジャック、わたし あなたとは前々から友だちになれると信じていたわ。だって、あなたとわたしって、とっても考えが似ているいるんですもの。そう思わない?」 ジャック=思うさ。 大工のお父さんは、そんなに好きなら買えばいい、と言ってくれますが、読み終えたみっこちゃんは、その本を図書室に返すのです。 ジャック=パリでぼくを尋ねるならばユニベルシテ町に兄がいる。留守の場合はメーゾンラフイットへことづけてくれれば連絡が」 みちこ=知っているわ。リラの花の咲いている家でしょう。 ジャック=よく知っているね。 みちこ=ええ。 ジャック=いつでも来てくれたまえ、メーゾンラフイットへ。 と、図書室の本棚で別れを告げ、町のメリヤス工場に就職するのです。 ところで、今日の東京新聞「本音のコラム」は斎藤美奈子さん「中学二年の壁」以下にご紹介します。 『27日から来月9日までは読書週間。新聞の社説なども含め、読書のすすめが急に増える時期でもある。文化庁が9月24日に発表した「国語に関する世論調査」によれば、1ヶ月に1冊も本を読まない人は47,5%。読書離れはやはり進んでいるようだ。 しかし、この際、いっておこう。子どもは本を読んでます。 全国学校図書館協議会と毎日新聞が毎年行っている「読書調査」によると、2013年5月の小学生の1ヶ月の平均読書冊数は10,1冊。中学生になると多少減るけど、それでも4,1冊。一方、1ヶ月に1冊も本を読まなかった子は小学生で5,3%、中学生は16,9%。 すると読書離れを起こしているのは誰か。答えは簡単。大人である。 高校生の1ヶ月の平均読書冊数は1,7冊。以後年齢とともに読む冊数も減る。大人こそ本を読まない人たちなのだ。 「児童文学の読者は何歳までですか」という問いに、児童文学者の古田足日は「中学2年の夏休みまで」と答えた。中二は児童書から大人の本に読むものが変わる時期。『はだしのゲン』はこの時期にピッタリな本だった。とはいえ『ゲン』は漫画だし、中二の壁を突破できないと、あとが厳しくなるのかもね。 若者の読書離れを心配する前に、ご自身の生活をふりかえられたし。あなた、最近、何読みました?』 ☆という斎藤美奈子さんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.10.29 11:02:40
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