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カテゴリ:世界史
イギリスのEU離脱の国民投票の結果、とても残念です!戦争が終わって間がなくて孤児があふれ人々は疲弊しているのに、またもや戦争のうわさが流れる・・・そんな中で世界中の動物たちがバカな人間(ひとにぎりなんだけど)に代わって平和な地球を模索する・・・ケストナーの「動物会議」に描かれたことの実現がEUだと思っているのに。 しかしEUの歴史では、イギリスは他の主要国に遅れて参加してきたらしい。自国に有利になる主張が取り入れられる幅が少なかった・・・? 先日、オスカーワイルドの「理想の結婚」の映画を見ました。ケイトブランシェット主演の1999年の英国作品。時代はローザルクセンブルクの生きた頃。運河利権をめぐる政治の腐敗がテーマ、というストーリーは別にして、大陸の文化や経済の進歩を横目で見ながら、イギリスは田舎であり遅れている(独自の考えをする)・・・という感じで描かれているように思えました。今でも大陸と英国とは微妙に違うのかもね。 動物会議は、自分たちが愛する人間たちの平和の話し合いが進まないのを危惧した南アフリカの象さんが、世界中の動物たちに連絡し、会議を開きます。 人間の子どもの未来のためです。 集まった動物たちは 「たいていの人間はぼくたちの考えているよりずっとふんべつがあって、いい人なんだと思う。せんじつめると書類と軍部がいけないんだ」 と思います。 そして軍服をくいちぎる虫の群れが世界中の制服をみんな食ってしまいます。 けれども人間たちの平和の会議は進まず、動物たちは世界中の子どもを隠し、動物会議の結果を人間の代表に承諾させます。それは・・・ 1・国境のくい、国境の見張りは、すべてとりのぞく。国境はもはや存在しない。 2・軍隊、銃砲、爆弾はすべてなくす。戦争はもはやおこなわれない。 3・秩序をたもつために必要な警察は弓と矢で武装する。警察はとくに、科学と技術がもっぱら平和に使えるように、監視する。殺人科学はもはや研究されない。 4・役所と役人と書類だんすの数は、どうしても必要な最小限度にへらされる。役所は、人間のためにあるのであって、その逆ではない。 5・今後、いちばんよい待遇を受ける役人は、教育者とする。子どもを本当の人間に教育する任務は、いちばん高い、いちばん思い任務である・・・・ 世界中の人間たちは、この条約に人間の代表がサインをしたというニュースを聞いて、大喜びしたのです! バスや鉄道でどこまでも行けるEU!いつまでも・・・・。
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最終更新日
2016.06.26 08:25:30
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