体液を流しながらうつろな目をして横たわる恐竜に出遭いました。
まだ、死んで間もないらしく、納められた大きな木箱の底も、血液でぐっしょりと濡れています。
ショックでした。
初めて見た「恐竜の死体」は、そばに寄る前からひどく匂いました。
もともとの野生動物が持つ独特の体臭なのでしょうか、それとも見た目よりも死後経過していて、腐敗が進んでいるのでしょうか?!
・・・そんな錯覚さえしそうな、出遭いでした・・・☆
発見場所 山形県・県立美術館3階フロア
名称 死骸
遭遇日時 2006年2月18日午前12時35分
材質 FRP
サイズ 3000×800×400
作家名 赤塚博文
恐竜とはいったいどんな姿、形をしていたのだろうか。
今となっては痕跡などから推測されるものでしかないのだが、それも正確なものはなく、人によってその像は異なっている。
私にも私の中の恐竜像というものはある。
確かな答えがないだけに、自分の中の恐竜像を立体化させ自分の中での“本物”に近づけていきたい。
(作者のことば、より)
日本国内ではオタクたちの限られた世界の中での特殊な趣味、としてしか認知されなかった「美少女フィギュア」たちも、現在では欧米の美術界で日本文化の生み出したオリジナルで魅力的なアートとして、広く受け入れられています。
フィギュアの代表的なジャンルに、「恐竜フィギュア」というものがあります。
みんなに愛好されてるのは、手のひらサイズの食玩フィギュアだと思いますが・・・。
ここに実物大の恐竜を、たったひとりの美術大学生が卒業制作の作品として創り上げたひとが居ます。
なぜか、彼の作品は洋画部門のフロアの中央にぽつりと横たわっています。
赤塚博文さんの所属する学科は絵画部門なんだけど、ひたすらに彼が創り上げたかったのは、どーゆーわけか絵筆をふるうキャンバスとはかけ離れた、立体アートだったのです。
実際に、生々しい存在感を備えた恐竜の死体をこうして突きつけられてみると、ひとは何を考えるんでしょう?!
種としての人類の未来?!
それとも、地球の危機??
あいつなら、串刺しにしてバーベキュー・パーティー開くかな?笑
ただ、ひたすら怖い?それとも、気持ち悪い?
小学生くらいのおとこのこたちは、「うわー。かっこいいっ!!」って、言うかな?
はるるさんは、恐竜の閉じたちいさな目の奥が濡れているように見えて、なんだかさみしい存在に思え、悲しかったです。
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