結ばれぬ運命-----------!!
今回はヒーローショー形式のアバン。
だんだんネタ化してる感が否めないですが、ここしか定家たちの登場がなくなってきてるもんね(^^;)
伊勢神宮の巫女の話は知らなかったなぁ。
この時代巫女はそれだけ神聖視されてたってことなんでしょうね。
今回の主役は藤原道雅。
おおお!!木内さんじゃないですかっ♪
声低っ!!
分からなかったわ~。
彼の家が全盛期だった頃。
集まった宴にはたくさんの見知った顔が。
今はもう落ちぶれて見る影もない日々。
だが酒を喰らった帰り道。
そこで彼に声をかけてきたのは・・・なんと当子内親王。
「私の用心棒になりなさい!!」
生まれ育ったこの場所をしっかり見ていたいという当子。
彼女はどうやら伊勢に下ることが決まっているようで。
京を離れたくないと最後のお忍びで出かけたよう。
乳母は道雅に目を光らせつつ、まだ幼い内親王の気持ちを慮ってか、今回は目を瞑ったようで。
内裏を見下ろす丘で、説明を聞く当子は、やはり京には行きたくないと泣き出してしまう。
そんな彼女を慰めようと花や草、そのほか色んなものをプレゼントする道雅。
いい奴だと笑顔を取り戻した当子。
また京へ戻ってきたら会いに来ると約束を交わすのだった・・・。
3年後、父・三条帝が院になられた事で当子が都へ戻ってくる。
そこで京に戻れてよかったという手紙を出した道雅だったが・・・。
どうやら当子は、すっかり道雅がお気に入りのようで。
やんちゃ姫が大きくなって、まさかの恋仲に。
だが、こんな身分違いの恋が認められるわけがない。
そこで駆け落ちをすると言い出す当子。
父・三条院は当子を溺愛しているよう。
だから結婚してしまえば、それなりの地位も与えられるだろうと簡単に言う当子。
だが、それではまるで道雅が地位欲しさのために当子と結婚するのではないのかと世間は見るだろう。
それだけは家のためにも許されない。
だから、自分の力で出世し、当子を迎えられるような男になると宣言する道雅!!
だが・・・実際の所どうやって出世するのか?
でも、事態は思わぬ方向へ。
三条院にふたりの関係が知られてしまったのだ!!
監視下に置かれた当子とは、最早会うこともままならない。
当子は分かっていたのだ。
身分違いの自分たちが一緒になるなど、駆け落ち以外ないのだと・・・。
そこで道雅は誰か木にくくりつけた文を届けてはくれまいかと・・・。
「今はただ 思ひたえなむ とばかりを
人づてならで いふよしもがな」
あえなくなったことを、ただ直接伝えたいだけなのに・・・。
嘆く当子を連れ、庭で共に月を眺める三条院。
父を恨んでいるだろうという三条院に、自分は何も分かっていなかったと、昔を懐かしむ当子。
今宵の月は涙で霞んで大きく見える---------。
伊勢へ下る前日、屋敷を抜け出した当子が見つけた用心棒が道雅。
「この方こそ、私の運命の人-------!!」
無骨な外見に似合わず優しい殿方。
彼こそ自分を窮屈な状況から救い出してくれると信じていた。
だが・・・
道雅は自分を浚ってはくれなかった-----------。
男の面目にも気づけず、ただ自分の夢を押し付けてしまった幼かった自分を悔やむ当子。
愛より対面を取った道雅。
だが、いくら好きでも、自分は天皇の子。
身分の差は越えられない。
自分たちは公に結ばれる事はないのだ・・・。
そして三条院は娘に出家しようと思うと告げる。
『心にも あらでうき世に ながらへば
恋しかるべき 夜半の月かな』
娘の恋路のひとつも応援することが出来ないふがいない父。
そんな自分はもう生きる気力もない。
なのに、もしも長生きしてしまったら?
きっと恋しがるだろう、今宵の美しい月を---------。
退位の際に詠んだ世を儚んだ歌。
父の想いに同調した当子は自らも出家を決意。
そして長生きした際は、やはり父と同じようにこの月を思い出すのだろう。
月だけが知っているこの恋。
道雅。
来世こそ私を浚って頂戴ね---------。
切ないねぇ。
どうしても超えられないものに阻まれる恋路。
今回もまたぐっとさせられたお話でございました。
当子がやんちゃ姫なだけにその奔放さに振り回された道雅だったけど、彼は彼なりに愛していたのは明白。
もし駆け落ちが成功していたら?
そんな風に考えてしまうお話でした。
でも、これ、父が考えた歌だったのね。
そういう繋がりや情景。
本当流れも秀逸な作りですわ。
素晴らしい作品だよ。
アニメ・ドラマ感想ブログ ←よろしければ、ポチっとお願いいたします♪
【23%OFF!】超訳百人一首 うた恋い。 一 (完全生産限定版)(DVD)(発売日お届け)
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話
楽天ブログではTB受付出来ませんので、TBは下記2ndブログにお願いいたします。
送信確認・TB一覧は下のタイトルでリンクしております
<トラックバックURL> http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/3ac633f47bf3f8b2c81735f86f403a67/ac