たかが配達員?
先日マンションの理事会の後、管理人さんから理事に質問があった。「今エントランスにA宅急便の伝票を常備していますが、B宅急便からも伝票を置かせてほしいと言われました。どうしますか?」と。 理事一同「伝票が何社分置かれようが構わないし、こういうことは管理人さんの判断で決めてもらって構わない」ということで話は終わった。ところがその後の雑談で、理事の一人が「どんなにB宅急便さんの方が安くても、伝票が置かれていても、私はA宅急便の配達員さんに頼むけどね」と言う。そしたら理事が次々に「私も」「私も」となった。実は私も同じように考えていた。A宅急便の配達員Kさんがとても感じの良い方なのだ。朗らかできびきびしていてやる気がにじみ出ている。そして気配り、心遣いが他の会社の配達員とは違う。念のために書いておくが(笑)特別美男子というわけではない。近所の人の話では、Kさんは以前会社の都合で他の地域の担当に変わったが、この地域の人が会社に頼みこんで、戻してもらったのだそうだ。それが本当の話かどうかは分からないけれど、「やっぱりそうだろうな」と思ってしまうような人なのだ。「単に荷物を配達するだけの配達員」と侮れないなあと思った。配達員という仕事は決して大きな仕事ではないけれど、地域でこんな風に「なくてはならない人」になってしまうこともあるのだと。何よりもKさん自身が小さな仕事だと思わずに、心をこめて一所懸命仕事をしていることが周りには伝わっている。お仕事に大きいも小さいもないんだなあ、と思う。