カテゴリ:名作の散歩道
忙しいのにきっかけがあると、本棚ごそごそ、あっちパラパラ、寒い所にががまって時間を忘れて、拾い読み耽るなんてことありますよね。
今日の本がそれ。きっかけはisemariさん。 上田敏氏が満州に軍医として行っていた森鴎外氏献じているとは、今日知る。 訳詩集なれど文語調の詩のかたちに、芸術的に高めている。 そう、教科書に載るものね。 有名なものは、 秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し。 …ベルレエヌ 時は春、 日は朝、 朝は七時、 片岡に露満ちて、 揚雲雀なのりいで、 蝸牛枝に這ひ、 神、そらに知ろしめす。 すべて世は事も無し。 …ブラウニング 山のあなたの空遠く 「幸」住むと人のいふ。 …カール・ブッセ なんだけど、ウイルヘルム・アレントという人の 「わすれなぐさ」 ながれのきしのひともとは、 みそらのいろのみづあさぎ、 なみ、ことごとく、くちづけし はた、ことごとく、わすれゆく。 が、なぜか好きでしてね。 こんなのもあった。 「白楊」テオドル・オオパネル 落日の光にもゆる 白楊の聳びやぐ並木、 谷隈になにか見る、 風そよぐ梢より。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ステキ!! 詩を訳すのってほんとに難しいと思うんですよね!!<br>言葉は少ないのに独特の雰囲気を伝えたりしなきゃいけないし、特殊な言葉はあるし。原文は音遊びしてたりすると最悪。<br><br>でも代わりにいい訳があると。すごい感動する。<br>実は大好きな三好達治を最初に知ったのも<br>ボードレールの詩の訳「巴里の憂鬱」を見たから。<br>すっごいいい味だしてるな~、と思ったのが最初でした。
(2003年12月22日 16時40分42秒)
海のあなたの遥けき国へ
いつも夢路の波枕 波の枕の泣く泣くぞ こがれあこがれ渡るかな 海のあなたの遥けき国へ これもいいですネェ~ ところで、「どの花も競って咲いた、しかし心は腐ってた」はどなたの作品だったか忘れたのです。 歳とともに記憶が消えていくので抵抗しているのですが・・・・お教え下さい (2006年06月29日 11時06分44秒)
>海のあなたの遥けき国へ
>いつも夢路の波枕 >波の枕の泣く泣くぞ >こがれあこがれ渡るかな >海のあなたの遥けき国へ > >これもいいですネェ~ 今手元に「海潮音」がありませんので、どれ?どれ?っていう状態です。 >ところで、「どの花も競って咲いた、しかし心は腐ってた」はどなたの作品だったか忘れたのです。 >歳とともに記憶が消えていくので抵抗しているのですが・・・・お教え下さい えっ!これも「海潮音」ですか? (2006年06月29日 21時37分24秒)
>海のあなたの遥けき国へ
>いつも夢路の波枕 >波の枕の泣く泣くぞ >こがれあこがれ渡るかな >海のあなたの遥けき国へ > >これもいいですネェ~ わかりました。テオドル・オオパネルの「白楊」のつぎのつぎですね。 > >ところで、「どの花も競って咲いた、しかし心は腐ってた」はどなたの作品だったか忘れたのです。 >歳とともに記憶が消えていくので抵抗しているのですが・・・・お教え下さい ごめんなさい。「海潮音」じっくり読んでいます。あらためて言葉が美しいです。 もし、また見てくださったかもしれなくて…。 (2006年07月07日 15時21分25秒)
三年何がしを経て、このブログに寄航しました。
ご無沙汰しておりました。 『海のあなたの遥けき国』に移住 気候が合わず身体を壊し、近々母なる生れ故郷に 戻る計画。それで、思い出しました。 こんな詩も海潮音にありましたね。 ↓ 『故国』 作・テオドル・オオバネル 小鳥でさへも巣は恋し、 まして青空、わが国よ、 うまれの里の波羅韋増雲。 (2009年05月04日 12時04分27秒)
THさん
>三年何がしを経て、このブログに寄航しました。 >ご無沙汰しておりました。 ブログを覚えていてくださりありがとうございます。 >『海のあなたの遥けき国』に移住 >気候が合わず身体を壊し、近々母なる生れ故郷に >戻る計画。それで、思い出しました。 ああ、外国の方でしたか。お国に戻られるのですね。でも日本の方のようにもお見受けしますし?? >こんな詩も海潮音にありましたね。 > ↓ >『故国』 作・テオドル・オオバネル >小鳥でさへも巣は恋し、 >まして青空、わが国よ、 >うまれの里の波羅韋増雲。 まさか天国へいらっしゃるというのではありませんよね!それはやめてくださいね。 (2009年05月04日 14時44分31秒)
私日本人です、だから日本へ・・・だめ?
(2009年05月04日 15時32分55秒)
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