カテゴリ:読書感想
しつこい風邪。まだ咳が出るけれどやっと治ってきたよう。
夏目漱石は全集を持っているのにハンディではないので、文庫本を購入して読んでいると、新潮文庫の「文豪ナビ 夏目漱石」が目に留まり、んなもの読んでもしょうがないと思っていたが、これがおもしろい。 その中に三浦をしんがエッセイ「百年経ってもそばにいる」で「漱石の作品って、実はかなりヘンテコリンでおもしろいのだ。」って書いているが、すごい!あたり。 「それから」「門」と続けて読み進んでいるが、ほんとに変。というかもう、息苦しくて…。でも、やめられない。もちろん文豪だから読むに値するわけだけど、しつこさは半端じゃない。 親友がいて、恋人をとりあって、自分のものにしたのに、うじ、うじ、うじ。たまらん。このナビによると、漱石の小説は独特の「三角関係」によって「真実の愛」「愛の高揚」を表現しているのではないかと。そして「こころ」がクライマックスの小説らしいと。 漱石作品ナビ「夏目漱石おすすめコース」は 「坊ちゃん」…痛快ハードボイルド、ロールプレイングゲーム。 ↓ 「三四郎」「それから」「門」…ほろ苦青春恋愛+三角関係 ↓ 「彼岸過迄」「行人」「こころ」…結婚て何んだろう ↓ 「草枕」…富、地位、名誉、家庭の安楽がだいじか ↓ 「道草」…幸福はどこにあるのか ↓ 「明暗」…漱石文学の真骨頂 ↓ 「吾輩は猫である」「虞美人草」「坑夫」…人生こなれて ↓ 「硝子戸の中」…深い哀しみ、あきらめのあじわい だそう。うーん、読み極めようという気になってきた。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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このシリーズ面白そうですね。ばあチャルさんが「面白いのだ」と言うからには、なかなかのものとお見受けしました(笑)おかげさまで俄然興味がわいてきました。図書館か書店で確認しようっと!
(2007年04月07日 21時32分45秒)
近代文学の父のおひとりで、文豪で、有名でという日本人として知らなければ恥ずかしい作家なんてラベルはどうでもよくても、見逃して(読まないで)死ぬなんてもったいない!とつくづく思いましたね。
時代背景が古いため臨場感が味わうための理解が必要だったり、難しい漢文の言葉の解釈を知ったりと教科書的に読まなくても、文章の襞に忍ばせてある意味を汲み取り、必ずある結末およびカタルシスがこんなにも印象的で共感をするとは、唸っております。 (2007年04月08日 08時56分56秒) |
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