カテゴリ:映画
『かもめ食堂』の荻上監督が送る期待作。
タイトル『めがね』とどうも穏やかな作品だろうということくらいしか伝わってこない予告編だけではストーリーが見当もつかなかったが、それでもその映像と「めがね」のミスマッチさに不思議と惹かれた。 以下レビュー _________________________________________________________________________________________________________________________________________ 台詞が少ない分一言一言、一挙手一投足が胸に染み渡り、さらにのどかで素晴らしい風景とゆったりとした弦楽器の響きが“たそがれ”をより引き立てる。 そしてこんなに力を抜いて見れる映画は今までに見た事がない。 もしかしたら寝る人も居るかもしれない。 でもそれはそれでありだと思う。 それくらいこの映画は身も心も安らかにしてくれる。 人が安らぐために求める何かが詰まってる。 休みたくても休めない、休み方が分からない人に“たそがれ”てみるのもいいんじゃないかと勧めてみたくなる映画。 _________________________________________________________________________________________________________________________________________ 見終わった後自分も相当疲れてたんだなと思った。 もともと“たそがれ”るのは得意なほうだからこの映画はまさにツボ。 かなり癒された。 ただし、だから一般ウケしないことも見終わった後に感じた。 全編通じてなにも起きないと言っても過言ではない。 ↓ネタバレ含む自分的ハイライトシーンと感想 「カキ氷を小林聡美が食べて、声にならない感動を表情に出し、そこへ他のメンバーも続々とやってきて海を眺めながらカキ氷を食べているシーン。市川実日子が「あ、ずるい」って言う台詞なんてなんか分からないけど嬉しくて泣きそうになった」 随所に笑いを散りばめているから飽きることはないだろうけど、恐らくこういう世界観に慣れていないと物足りなさを感じてしまうだろう。 けれど、こういう映画もありなんだよと伝えたくてしかたない映画だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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