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カテゴリ:映画
「重力ピエロ」ではない『重力ピエロ』
と言っても原作を損なってるわけではない。 伊坂らしくないという意味で、映画の長さにするためにすっきりさせながら、作品が伝えたいことをはっきり際立たせていたので『重力ピエロ』として観たら決して悪くない。 むしろこの作品を普通に切り出せばこうなるのが必然で、もちろん伊坂の良さはこうなるのを良い意味で軽く描いてしまうところにあって、最初はその軽さがないことに違和感を感じていたけれど、逆に最後はこの程度の重さがあってしっくりきた。 ただ小日向文世がいなかったら、もしかしたら違和感が残ったかもしれない。 父親役として原作の雰囲気をうまく映画に持ち込んでいる。 大事なことをさらっと言い、そのくせちゃんと残るだけの重さを持たせている、元々のキャラクタもあるけれどうまい、伊坂っぽい。 しかしこの映画を観てなるほど、どうやら読み違えていたらしいと気付いたので、原作を読み直してみようと思う。 重力ピエロ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 20, 2009 10:46:59 PM
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