|
全て
| カテゴリ未分類
| 浜んまち映画祭
| 「甘い人生」
| 作品レビュー(日本映画)
| 読書レビュー
| 時事
| 作品レビュー(外国映画)
| 映画の話題全般
| 映画スタッフ
| 映画俳優
| 長崎の話題
| 映画監督
| 作品レビュー(中国、香港、韓国、台湾)
| 硫黄島2部作
| 実録・連合赤軍
| 映画「靖国」
| 演劇
| アクセス数
| 哲学カフェ
| ソーシャルネットワーク
テーマ:映画から何かがはじまる(570)
カテゴリ:作品レビュー(日本映画)
「キューティーハニー」を見た。楽しめた!面白かった!
先に見た「キャシャーン」と比較すると、やはり紀里谷和明はアマチュアで、庵野秀明はプロである。 「キャシャーン」は、たっぷりと金をかけたようなシーンを作ったにもかかわらず、所詮はチンケでショボイ印象(成金御殿のようなもの)しか与えなかったことに対して、庵野は金をかけたかどうかというプロセスには全く気にしていない。結果がすべてだと ばかりに楽しめる場面にしている。要は観客が楽しめるかどうかということである。 「キャシャーン」では、一体何の為に出演したのかという有名俳優が多いのに対して、「キューティーハニー」では、適材適所。 主人公が「何の為に戦うのか」という点も、「キャシャーン」では、くどいばかりの演説であったが、「キューティーハニー」では「愛の為よ」と単純明快。 その上、ヒロインの無敵ぶりを強調していない点が大きな特長であった。 上映時間も90分程度という娯楽映画としては理想的な長さに、お楽しみがつまっているおもちゃ箱、それがこの映画「キューティーハニー」である。 さて、この映画の骨格はどこにあるかというと、これは「ローマの休日」である。 落ちこぼれOL・如月ハニーがスーパー・ヒロイン=キューティー・ハニーであること がわかるかどうかという設定は、ローマ市内を一緒に歩き回る可愛いレディーがアン女王であることが周辺にわかるかどうかという設定と同じ。この設定がヒロインを身近なものにしている。 ラストは「ローマの休日」が主人公たちの「信頼と友情」で終るように、「キューティーハニー」もまたヒロインをめぐる主要人物たちの信頼と友情により次のステージへと移る。そこに、悪を滅ぼした以上の爽快感がある。 「ローマの休日」がヘプバーンの圧倒的な魅力で支えられていたように、「キューティーハニー」は、ヒロインを演じる佐藤江梨子の魅力なしでは考えられない。 脱力系というのか、癒し系というのか、見ていてほのぼさせるキャラクターが見事である。 脇にまわる市川実日子もいい。次の日本アカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞は、この二人にやってくれ。 あるいは、「チャーリーズ・エンジェル3」では、この2人がゲストスターに! とにかく面白い!オススメです! -------------------------- 6月11日付け「朝日新聞」の 「キューティーハニー」評は賛同できます。 みなさん、ご一読ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[作品レビュー(日本映画)] カテゴリの最新記事
|
|