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カテゴリ:歌舞伎・古典、観劇
2日は「六月大歌舞伎」の初日でした。
昼の部最初の演目から一幕見席も売り切れるほど大盛況。 大向こう(役者に掛け声をかける芝居通の人)の数も、通常の芝居より多く見られました。 『侠客春雨傘(きょうかくはるさめがさ)』は昼の部最後の演目ですが、この演目を楽しみにやって来た観客も多かったことでしょう。 「藤間齋(いつき)初お目見得」という記載があるように、市川染五郎の長男・藤間齋が、初めて舞台へ上がっての観客への挨拶が劇中に織り込まれているのです。 幕が開いて、物語が始まります。 新吉原仲之町に大口屋暁雨(染五郎)がやってきたころで、お宮参りの一行が通りかかります。 高麗屋幸四郎(幸四郎)に手を引かれているのは、孫の高麗屋齋吉(藤間齋)。その愛らしさが道行く人々の目を引きます。 年は2歳。播磨屋吉右衛門(吉右衛門)、鳶頭仁左衛門(仁左衛門)らから声をかけられ、自らも頭を下げての挨拶に、暁雨役の染五郎の表情も、白塗りの化粧の下で笑みがこぼれているように見えました。 舞台袖に引っ込む時、緊張がほぐれたのでしょうか、客席に向かって手を振り観客を沸かせる姿もあり、歌舞伎の名門の家に生まれた御曹司としての期待を一心に集めていました。 甥っ子の初舞台に駆けつけたのでしょう。ロビーには爽やかな着物姿の松たか子の姿がありました。 そして客席には、えびす組のコンスタンツェも。さすが、こういう歴史に残る歌舞伎の舞台は外さない。 同じ作品を観る仲間がいるのは、後々まで舞台について語り合えるから楽しいものです。 幕見時間等詳細はこちら。 (歌舞伎座にて) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.04 01:17:56
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