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カテゴリ:歌舞伎・古典、観劇
新橋演舞場で行われている花形歌舞伎。
今回は初役づくしです。 昼の部を初日に、そして夜の部をちょうど中日に観劇しました。 そのせいでしょうか。 昼の部の演目では、どれも「初々しい」という印象を受けました。 その演目は『通し狂言 伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』『義経千本桜 吉野山』。 『伊勢音頭恋寝刃』では、取憑かれたように刀を振り回す福岡貢のしどころが見せ場です。 演じるのは初役の市川海老蔵。 正気の時の物事をきちんと見据えて動く穏やかな人柄との対比が、その刀の持つ怪しい威力を示していました。 夢遊病のごとく本人の意識の無いまま出会う人々に斬りかかる貢、その意識とは違うところで腕を振り下ろす様は、本当に恐ろしい。 『義経千本桜 吉野山』は、美しい景色の中で踊る佐藤忠信実は源九郎狐と静御前。それぞれ尾上松緑と尾上菊之助が華やかに軽やかに見せてくれます。 ※公演詳細は歌舞伎の公式ウェブサイトで。 (新橋演舞場にて) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.19 00:18:06
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