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カテゴリ:大好きな奈良
10月28日11:00 やっとおあいできました。 この精緻な造作をとくとご覧ください。 木造ですよ。気の遠くなるような細工です。 光背には絵がはめこまれ、 冠や装身具のデコラティブなこと。 衣は複雑な曲線を描き、まるで 薄絹をまとっておいでのようです。 画像では見えませんが、蓮の台座にいたる まで研ぎ澄まされた神経みなぎる美しい ものです。 お顔は冴え冴えと静けさがやどっています。 この一寸の隙も見当たらない美の前に 悩める衆生は我をわすれ魅了され その先に極楽浄土をみるのでしょうね。 重要文化財 聖観音菩薩像立像 (しょうかんのんぼさつりゅうぞう) 木造 像高87.0cm 13世紀 聖観音とは観音さまの元締め、 トップと思っていただければわかりやすい と思います。 この大円堂ご本尊の聖観音菩薩は毎朝の 勤行が厳修されており、門外不出として これまでに一度も公開されたことがないん ですよ。 マムはしばし見惚れ、手を合わせるのさえ 忘れてしまいました。 北円堂といい、大円堂といい、 本当によいものを観ることが出来 無理しても奈良にきてよかったと マムの心は一点の曇りもなく、 さわやかです。 興福寺の奥の深さを改めて知った いっときに幸あれです 2007 春の奈良紀行 奈良漬け! その1 その2・興福寺 その3・東大寺大仏殿 その4・戒壇院 その5・二月堂(観音堂) その6・三月堂(法華堂)と四月堂(三昧堂) その7・ささやきの古径から志賀直哉旧居 その8・奈良の町を散策 その9・夜の興福寺 その10・朝の二月堂 その11・隠れ家と猿沢の池 その12・室生寺(上) その13・室生寺(下) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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