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瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2007/06/04
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カテゴリ:政治
 脱北船が漂着したニュースには驚かされました。誰もが心配した工作船ではなく、脱北者が韓国へのルートを避け、日本を脱出先に選んだようです。サイゴンが陥落し、北ベトナム政府から棄てられたポートピープルを思い出しました。
 生まれ育った祖国を離れざるを得ない脱北者には同情します。国民を餓死寸前まで追い込みながらも、自分たちは酒池肉林の生活を送っている金正日たちには為政者としての自覚がありません。まるで封建領主と農奴さながらです。
 金王朝は社会主義の名を借りた封建領主なのでしょうが、中国、ロシアにはまだ利用価値があるようです。朝鮮半島に核があるのは日本には合い口を喉に突きつかられたような状況ですが、アメリカには痛くもないのかもしれません。
 北が長距離ミサイルを開発するまではアメリカ本土は安泰ですが、日本にはスカッド、ノドン、テポドン、ムスダンは脅威です。海を越えて飛来するミサイルには日本に対応手段がありませんから、防衛戦略を見直すことも必要です。
 自主防衛戦略はミサイル攻撃には無力ですから、アメリカの核の傘の下に入るしかありませんが、イラク戦争のような戦争に巻き込まれるのも困ります。憲法改正論議が平和憲法放棄に繋がる現状は日本が危険水域に入った証拠です。
 国土防衛は国家の主権に属しますが、日本には戦前の苦い思い出があります。国家は他国への侵略を国民には国土防衛と糊塗するのが通常です。アメリカにもイラク戦争の大儀はありましたが、情報操作の結果でしかありませんでした。
 戦争は国家が大儀を掲げて逆の大儀を掲げる他国を侵略するから起きるのですから、大儀を掲げて戦争をする道を絶たなければなりません。集団安全保障体制は日本を戦争へ巻き込む可能性が高く、国連安保理も信頼できません。
 日本の国際貢献は軍事力ではなく、経済力で貢献すべきです。民主主義国家が日本を侵略するとは考えにくいのですが、北朝鮮は全く信頼できませんし、中国、ロシアも分かりません。日本は自由主義、民主主義国と歩みを共にすべきです。
 経済が順調な国は他国を侵略する必要がありませんし、戦争にかかる膨大なコストに見合う利益を得るのは難しいからです。アメリカですらイラク戦争の戦費が重荷になってきています。戦争はコストパフォーマンスが悪いからです。
現在考えられる戦争は局地戦を除き、台湾有事でしょう。中国解放軍のアイデンティティでもありますから、国際情勢を一新するかもしれません。日本のシーライン確保に拘わる有事が発生する可能性が非常に高いと思われます。
 北京オリンピックが終われば台湾帰属が中国の国家目標になるでしょう。日米同盟が機能する時は目前なのです。まさに平和憲法の真価が問われる時ですが、今から憲法論議を積み重ねて、日本の旗幟を鮮明にする必要があります。
 台湾有事が発生してからでは遅いのですから憲法論議を棚上げにしている時間はありません。平和憲法賛成派も神学論争をしている暇はありません。日本の有事に対する対応を護憲派、改憲派も国民の前に具体的に示すべきでしょう。








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最終更新日  2007/06/04 08:47:48 PM
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