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瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2007/07/10
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カテゴリ:政治
 中国残留孤児に対する支援策がまとまり、孤児側も裁判を取り下げるようですが、国は孤児に対して謝罪をすべきです。旧満州ではソ連の開戦を予期した関東軍は満蒙開拓団などを置き去りにして撤収しました。満州にいた日本の民間人は本国政府から棄民にされたのです。
満州からの引き揚げ者は筆舌に尽し難い思いをして日本に辿り着きましたが、望郷の念を抱きながらも志半ばで亡くなられた方も少なくありません。今日の命も分からない状況の中で、我が子だけでも助けたいと願う親が子供を中国人に託した例も少なくなかったようです。
残留孤児の人たちは中国人の養父母の手で育てられましたが、日本人であることを秘密にしなければ中国人社会では生きられませんでした。日中友好条約が締結され、残留孤児を日本に迎える法的な基盤ができましたが、政府の不作為で帰還事業は停滞したままでした。
日本政府には残留孤児の存在を確認した時点から孤児の帰還事業を促進する義務が生じたはずですが、官僚の対応は形ばかりでした。官僚のアリバイ造りのためになされた帰還事業は形ばかりでした。多くの孤児たちは祖国から見放され、中国に棄民にされたままです。
祖国に帰国した孤児たちを政府は放置したままでした。孤児たちは日本社会においても棄民にされたのです。孤児たちの多くは旧満州の貧しい農村に引き取られましたから、教育を受ける機会はありませんでした。日本に帰国しても自力で生計を立てられる人は少数でした。
多くの人は日本語を十分に会得する機会もなく、社会からの差別もあり生活保護を受給せざるを得なくなりました。心身が健康である孤児に生活保護を受給させたまま放置したのは労働権の侵害です。たとえ生活権を保証したとしても政府の基本的人権への侵害行為です。
孤児側の要求は生活保障ではなく、政府の賠償でしたが、生活保護方式による生活保障で合意ができたようです。国民年金の満額を保障し、一人8万円を上乗せするようですが、1/3相当額を収入認定から除外するようです。政治決着でしたが割り切れない面が残ります。
生活保障ならば生活保護で十分なはずですし、損害賠償ならば収入認定はおかしいのですが、日本的な玉虫色の決着のつけ方です。孤児側も高齢化しましたし、事実上の損害賠償と考えれば納得できますが、政府が孤児たちに正式に謝罪しないのは戦争責任の放棄です。
北朝鮮の拉致を政府は黙認していましたし、中南米への移民は政府主導の棄民政策でした。自由主義、民主主義国家は主権者である国民の基本的人権を守るために存在していますが、日本政府にはその自覚が薄いようです。戦前の国家主義、内務省体制から抜け出ていません。
安部首相は愛国心教育を訴えていますが、国民を平気で棄民する国家を国民が愛せないのは当然です。愛国心は帰属意識だと言われますが、棄民をする国家には帰属意識をもてません。神風特攻隊員も民間人を平気で囮に使った軍人、国家のために死んだのではありません。
戦後レジームからの脱却はまず負の遺産を精算することから始めなくてはなりません。日本は国家としての戦争責任を曖昧にしたまま経済至上主義を貫き通しました。バブル崩壊は政、官、財の癒着構造が制度疲労を起こし、グローバル化に適応できなかったからです。
日本人の全体主義的な体質、官僚主義が無責任体制を構築していたからです。護送船団方式、問題の先送りがモラルハザードを引き起こしたのです。全体主義、軍国主義が政治、経済の分野で復活していたのです。戦争責任を総括できなければ日本に未来はありません。





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最終更新日  2007/07/10 09:00:17 PM
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