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カテゴリ:ロザリアン白書
春だ!、新苗の季節だ!今年はどこのどちら様を我が庭にお迎えすべきかと、先日来、穴があくほどカタログとにらめっこしているのは、決して私だけではあるまい。そう、きっとこのページを開いたあなたもそうであるに違いない!
たとえ、原発が放射能をまき散らそうが「バラを植える」のがロザリアンである。 否、むしろ微量の放射能はバラの新品種作出に貢献するのではないか?ときわめて不届きな期待感さえ抱いてしまう自らをいったいどのように扱えばいいのか?と考えても仕方がないので、本題に戻るとしよう。 ところで、何を植えようかと考えている私の庭のもつ条件は以下のごとし。 1、寒冷地である。従ってティー系は生存率がきわめて低い。大好きなのに!! コドモは言う、「ママ、この庭には一万円札がいっぱい眠っているよね?」と・・・。ああ、春、墓標(新芽の出ないバラ)を幾度目にしたことか? 台木から伸びる新芽に何回ため息をついただろうか? 「でも、もしかしたら・・・」と何度木の先端を凝視したことか? であるからにして、寒冷地にはティー系は植えない方が良い。植えてはいけない。何よりも、トゲトゲの墓標は健康と財布に与える影響が大きすぎるからである。 2、土が悪い。それもかなり。ゴロゴロした火山岩の上をごく薄い腐食土が粉砂糖のように覆っているにすぎない。が、牛糞も馬糞も鶏糞も堆肥も入れているので、あと100年ほどあれば理想的な土になるであろうと思われる。 3、日照は素晴らしい!とは言えない。ぐるり周囲は森である。アグリフォレストリー? 4、庭主は、おそろしくマメである。とも言い難い。私がバラの面倒をよく見るのは、4月から7月の3ヶ月である。あとは、放任。グレもせず家出もせずよく育ってくれている事に心から感謝している。 5、虫の宝庫である。これだけは、胸をはり自信を持って言えるほどに。家を取り囲む森は虫を育み、虫は鳥を育む。鳥は木を芽吹かせ、森を作る。常にそういう生態系のダイナミズムを感じながら暮らしている。であるからして、殺虫剤を使いましょうかねという気持ちにはなれないものだ。だから我が家のバラは、虫のレストランや合コン会場にも時々なっている。 この極めてバラ栽培に向いていないであろう悪条件の庭であっても、咲いてくれるバラがある。それも、半端な咲き方ではない。辺り一面に芳醇な香りをまき散らし、あふれんばかりに咲き誇るのである。その名をオールドローズという。 続く その他バラ関連記事はこちらから 薔薇色の人生1 薔薇色の人生2 薔薇色の人生3 薔薇色の人生4 薔薇色の人生5 薔薇色の人生6 薔薇色の人生7 薔薇色の人生8 薔薇色の人生9 薔薇色の人生10 薔薇色の人生11 薔薇色の人生12 薔薇色の人生13 ロザリアンシンドローム第1楽章 ロザリアンシンドローム第2楽章 ロザリアンシンドローム第3楽章 ロザリアンシンドローム第4章 ロザリアンシンドローム第5楽章 ロザリアンシンドローム第6楽章 ロザリアンシンドローム最終楽章★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月20日 12時26分03秒
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