テーマ:山頭火の句が好きな方(116)
カテゴリ:山頭火・俳句
秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。 早いですね、もう後半のはじまり7月<文月>です。 みんなたっしゃで かぼちゃの花も 村上護さんの「道の空」は、十二章に分けられ、それぞれ睦月、如月、弥生・・・と、12ヶ月に、山頭火の句を10句づつ、紹介・解説して書かれています。 この句も、文月で紹介されていました。 『「かぼちゃの花の句は、昭和8年7月28日の行乞途上での作。山口市の郊外を行乞中に見かけた光景だろう。おそらくありふれた農家の一軒に違いない。特にどこそこの家と限定することはなかろうが、その日の行乞記には次のような記事がある。 「或農家で、おかみさんが皿に米をいっぱい盛ってくれた。くれようが多すぎるから何かあると思ってゐたら、果たしてさうだった、小さい子に鉄鉢をいただかせてくれといふ、消災呪(しょうさいじゅ)を唱えてあげた、此頃は鉄鉢をささげてあるく坊主も稀だし、また子供が頭剃を嫌はない禁厭(きんえん)として鉄鉢をいただかせてくれといふことも稀である」 民俗資料ともなりそうなエピソードの一つ、鉄鉢の効用である。そして、山頭火が消災呪を唱えるというのがおもしろい。はたしてかれの呪文で子供が喜んで頭髪を剃らせるようになるとは思えないが、これは世間づきあいというものだろう。』 以上、「道の空」より抜粋。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.07.01 14:22:00
コメント(0) | コメントを書く
[山頭火・俳句] カテゴリの最新記事
|
|