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カテゴリ:酒
青春18きっぷで訪れた下諏訪の共同浴場をめぐりながら、通りがかりの菱友(ひしとも)酒造で酒を買う。 新春の酒は「御湖鶴」山田錦純米吟醸(GIRASOLE←イタリア語でひまわり)を飲んだ。 すごくいい酒と出会えたことを喜びたい。 以下、飲む前の頭の中。 下諏訪は上諏訪と異なり、菱友酒造一軒のみである。上諏訪には協会7号酵母を生んだ宮坂醸造株式会社がある。諏訪の銘酒「真澄」の蔵である。その周辺にいくつかの酒蔵が集中している。 街道沿いで醸造と運搬に適し、良い蔵菌、よい水が良い酒を醸せたんだと考えていた。 下諏訪で、上諏訪からぽつんと離れた場所に一軒だけある菱友酒造はどんな酒蔵なんだろうかと店に入る。 自動ドアの向こうには、グランドピアノが置いてあり、酒はしっかり冷蔵されている。 入り口には、「KURA」のバックナンバーや「danchu」のバックナンバーが付箋つきで展示されている。 ぱらぱらと確認してこの蔵の勢いを感じた。
帰宅後ネットで調べると、素敵なドラマが隠れていた。 大正7年創業。初代創業者がある夜、諏訪湖に飛来し一服の安らぎをとる鶴の華麗さを夢に見て、銘柄に"御湖鶴"と命名しました。 醸造元の窮地を、現社長兼杜氏の近藤昭等氏がすべてを引き継ぐことで、新たな蔵元として生まれ変わりました。うまい酒をつくるためにとことんこだわる若い蔵です。仕込水、割り水には、黒曜石の産出地として有名な和田峠の湧き水「黒曜天然水」を使用。この水がアルコールとの相性の良いことを旭化成の博士も証明しています。この仕込水を得るためには、冬場の雪深いなかを200mほど雪かきしないと採水所までたどり着けないそうです。洗米は全て手洗い、一本一本瓶貯蔵、瓶火入れをし、手間を惜しまず熟成させています。酒質は、しっかりした酸が爽やかさをもたらす、洗練された味わいです。 新しい日本酒がこの蔵から生まれる予感がしている。
あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願い申し上げます。 皆様の幸せをお祈りいたします。 高橋銀針 2009年元旦 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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