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カテゴリ:道具
「そこにあるのがスキーだ」と言われた。予はこれを見ると長い狭い板べらだ。何をするものか更に見当がつかない。恐る恐るこれを師団長に聞くと「これは雪の上を滑って歩くものだ」と言われた。...「来春早々にレルヒという墺国の少佐が来てスキー術を教えるというから、日本には以前からスキーがあったのだと、あべこべにレルヒに教えてやるという位までに研究せよ」と例の虚勢振りを発揮しようとした。 鶴見宜信大尉の回想(「昭和6年・スキー年鑑第5号」日本スキー連盟)から抜粋。 これが、その当時のスキーではないだろうけど、赤倉高原がスキー文化の発祥地の一部だったのは確かだ。 スキー発祥の地・高田に隣接した妙高高原は、明治の頃より、芸術の題材となる景勝地として、多くの文人・芸術家たちを惹きつけてきた。明治32(1899)年、尾崎紅葉が妙高を訪れ、紀行文「煙霞療養」にて妙高を紹介する。そこで「天下一」と称された赤倉は全国的に知られるところに。岡倉天心、与謝野晶子、与謝野鉄幹、有島武郎、田山花袋、徳富蘆花らも赤倉を訪れ、歌を残している。 http://www.n-story.jp/index.php file-39 日本スキー発祥100周年 より このストーブで、何回お湯が沸かされ、寒い雪の中で、おいしい飲み物を飲んだんだろうか。
この唱和荘の中が、楽しい昭和の思い出にあふれている。
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Last updated
2012.10.12 06:35:24
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