Grandvin 松澤屋スタッフによるテイスティングコメント

2011年がいよいよ本格的に入ってまいりました。
収量を減らし続けながらも良質にこだわり品質を維持し続けているブルゴーニュの生産者の
皆さんには本当に頭がさがります。m(_ _)m
おかげさまで、何の不安もなく美味しく飲むことができるのです。


さて、先日の勉強会で
ビュイッソン・シャルルの持つムルソー 1級の優れたグット ドールをテイスティングしました。

ほぼ中心部分の0.35ヘクタール程を所有しています。コント ラフォン、ドーヴネの区画とも隣接しています。
ビュイッソン・シャルルのグット ドールにはドーブネのようなどっしりとした
のしかかってくるような重みはないし、ラフォンの様な高貴な感じの仰々しさもない。
飲み手にプレッシャーをかけない?!極めて自然な味わい。グットドールの独特の粘性感は感じられるのだが、
酸やミネラルに囲まれて漏れださない。綺麗にしっかりと言う感じですね。
似ているスタイルといえば、やっぱりギイ・ルーロですね。

夏のお食事には合わせやすいと思います。是非お試しいただければと思います。

橋爪





一緒に開けたレジオナルのシャルドネ、村名格のムルソーVVと1級グットドール
コルクの長さが違います。グット ドールは長期熟成のため長い!

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○ 2011 ビュイッソン　シャルル　ムルソー　グットドール　　　￥９，０００
生産地：フランス　ブルゴーニュ　ムルソー１級
葡萄品種：シャルドネ
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橋爪
爽やかさを持つグリーンノートと柑橘系、白い花、ローリエ。
このグットドールの中には植物的な要素があり、ハーブ系の清涼感とは
また違った落ち着いた感じを受ける。ミネラル感は更にはっきりと現れているが、
単に堅いという感じではなく、ガラスの様な透明感を持ったなめらかな堅さを
感じた。酸も同様で、しっかり存在感を示してをおり、果実味に対して、
今の時点ではやや勝ってはいるものの、しばらく時間を置く事によって、
全体のバランスがとれるであろうという安心感を漂わせている。
樽もかかってはいるのだが、現在の時点でそれを意識することはなく
ひたすら透明感のある味わいの中に、粘性のある比重の重い感のあるグットドール
のテロワールを感じ取れる。

高橋
大ぶりの白い花、ふんわりとした蜜香が非常に心地よい。
直線的ではないまったりとした酸が甘い香りとよい感じに絡み、
複雑性を増している。初めは後味にやや強い苦味を感じたが、
時間の経過と共に果実の甘さと苦さのバランスがとれてきた。
ポテンシャルの高さを感じる。

近松
セルフィーユ、ピンクペッパー香り。オイリーで少しナッティー。他同じ。
さすが一番力強くコルクもグランヴァン仕様の長い物。

佐藤
時間の経過とともに、広がるやさしく甘い香り。心地よい蜜の味わい。
ずっしりとしたアルコール感を感じるが、さわやかな酸とのバランスもよく
美味しく楽しめた。

中目
薄い色合いの白っぽい黄色。石灰などのミネラル香、清涼感のある芳しい
ハーブ香はムルソーＶＶと共通する香り。蜂蜜がけのグレープフルーツのような
果実味に加え、石灰などのミネラル的な部分が触感にもあり、ムルソーＶＶより
やや堅さを感じる。ピンと張った緊張感がワイン全体に漂っている感じがある。
どこまでも綺麗でピュアな酒質。数年の熟成を待てば華やかに花開くでしょう。

吉田
すっきりした中に芳醇な香りもあり。
香りほどの深い味わいは感じられず。
３種とも色合いは非常にクリアでさわやか。

潤子
やや濃いめのイエロー濃淡ややあり、ディスクはさらり系。レモン、柑橘、全体的な印象は旨味が豊かで支配的。
VVよりも全体良い感じの重さが加わり余韻が豊かでとても長い。そしてスリムそしてとてもセクシー!