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まことの闘病日記 [心臓病による闘病生活の再現日記]

まことの闘病日記 [心臓病による闘病生活の再現日記]

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Apr 1, 2005
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テーマ:闘病日記(4006)
カテゴリ:第3部(1章)
[2002/10/03(木)]


母の車で病院へ向かう。


8:50

病院に到着し入院受付をする。


9:00

4F東病棟のナースセンターに案内され
婦長さんや看護婦さん達に挨拶する。
ほとんどのかたが知っている顔で
懐かしいやら情けないやら複雑な心境・・・

402号室へ案内され同室の人達に挨拶。
妙な緊張感の中にも懐かしさを感じる。

入り口から見て廊下側の左が私のベッドで
すぐに病衣に着替える。


しばらくしてやってきた看護婦さんの顔を見て驚いた!
なんと、去年入院したときにお世話になった
看護学生さんだったのだ。
この病院で働くことになったことは
彼女からのメールで知っていたのだが
まさかこの病棟だったとは驚きだ。

見た感じも変わっていて
幼くて可愛らしいイメージから
大人のイメージに変わっていた。
そう感じたのは初めて見た白衣姿や
以前よりも痩せた体型のせいだけではなく
看護婦としての仕事を通して
厳しさや強さが加わったからだろう。

いろいろと話たいこともあったが
今の状態では楽しい話になるはずもなく
話はそこそこに切り上げた・・・

彼女の来室の目的は
抗生剤のテスト用の豆注射をすることだった。
彼女に初めてしてもらった注射に
何か親心のような嬉しさを感じた。


次にさっき案内してくれた看護婦さんが来て
検温と血圧を計り
左腕に点滴の針を刺していった。


しばらくして元看護学生の看護婦さんが
抗生剤ののテスト結果を見にやってきた。
結果はOKで問題なかった。

先ほどの点滴の中身が気になったので
彼女に尋ねてみたらしばらくして
ノートの切れ端を持ってきてくれた。
そこには彼女の手書きで
私に使われる予定の薬の内容が書いてあった。

・アタラックスP1A    検査時における不安や緊張を和らげます
・アクチット500ml   電解質や水分、エネルギーを補う輸液です
・セファメジンα1gキット バイ菌を殺す抗生物質です(1日2回、2日間)

そして現在の点滴が
アクチット500mlだと教えてくれた。


去年の入院中にも
私の質問に対して調べた結果を
紙に書いて渡してくれたことが何度かあった。
彼女の優しい心遣いは
看護学生の頃と変わっていなかった。

いつまでもそんな優しい彼女でいて欲しい。


母と一緒に主治医から検査説明を受ける。

以下は検査後に主治医が記入した「入院診療計画」の内容です。


<病名> 大動脈弁置換術後、閉鎖不全症疑い

<症状> 呼吸困難

<治療計画>
10/3(木) 心臓カテーテル検査(大動脈造影、右心カテーテル)

<予定入院期間> 約3日間

<その他>
検査及び治療に伴った検査が計画通りに進められ、
予定された日数で安全に終えるように看護します。


次に「入院診療計画書:心臓・血管造影カテーテル検査同意書」の内容です。

※検査の名称と必要性

<右心室カテーテル検査>
右肘の静脈を穿刺し、右心房・右心室・肺動脈の圧を測定したり、
造影や心拍出量測定をします。

<血管カテーテル検査(動脈)>
右肘の血管を穿刺し、カテーテル(細長い管)を血管内に進め
血管の病気(狭窄・閉塞・瘤)の有無を造影して調べます。

・これは今後の治療方針を決定する上で非常に重要な検査です。


※検査の合併症および危険性

ほとんど何の合併症もなく検査が終了しますが、

まれに
1.穿刺部位の皮下出血や血管の閉塞
2.造影剤によるアレルギー(皮疹・ショック)
3.不整脈、発熱

非常にまれに
4.動脈の閉塞や解離
5.動脈の血栓症(脳梗塞など)
6.心嚢内出血

※右心カテーテルの場合:上記 2.3.6 が考えられます。
※血管カテーテルの場合:上記 1.2.4.5 が考えられます。

検査はこれらの合併症に留意し、細心の注意を払って行います。
何らかの合併症が生じた場合には適切な処置をさせていただきます。

予定入院期間:2~3日


以上が主治医からの検査説明だった。


最後に気になっていたことを主治医に質問した。

私:ワーファリンを止めなくてもいいのですか?

主治医:止めなくてもいいです。

私:ワーファリンを飲んでいると血が止まりにくいから
  抜歯や手術の時には止めると聞いているのですが・・・

主治医:今までもワーファリンを止めずに検査しているので大丈夫ですよ!

私:・・・・・                 


不信感を抱きながらも
今から止めていたら検査日が延びてしまうし
主治医が言っているんだから
ということで従うことにした。

入院診療計画と検査同意書の内容に同意しサインした。


11:00

点滴をしてくれた看護婦さんがやってきた。
今日の病室担当であり、私の担当でもあるようだ

手術着に着替える

尻に筋肉注射を打たれた
元看護学生の新人看護婦のメモによれば
どうやらこれがアタラックスP1Aらしい

車椅子で1Fの検査室へ

検査中は家族が病院内に待機していなければ
いけない決まりになっているので母は待機する。
母の役割は単に私を送ってきただけではない。


11:10

カテーテル検査がはじまった。

メンバーは主治医以外に
若い新人らしい医師と検査技師

部分麻酔なので
意識はあるが痛みは感じないらしいが
見ている気がしなかったので
目をつぶって検査に望んだ。

順番は忘れてしまったが
右心カテーテル検査と
血管カテーテル検査が行われた。

造影のときには
造影剤が体に入ったとたんに
体中を熱いものが駆け巡った。
血液が体中を流れていることを
あらためて実感できる体験だった。

またカテーテルを入れるときに
最後のところでうまく入らなかった。
主治医は必死になって
グイグイトと入れようとするのだが
それが鈍く重い感覚となって私を襲った・・・
部分麻酔のはずなのに不思議だ?

さてどのくらい経ってだろうか
主治医が私に聞こえるように独り言を言った。

血液が漏れている・・・
(血液が逆流している・・・)

「やっぱりそうか・・・」
私は心の中で呟いた。

以後のことはほとんど覚えていない。

・・・・・

いつしか検査は終わっていた。

カテーテルを抜いた痕を
新人の医師が長い時間かけて
押さえて止血し、堅くガーゼをあてた。
さらに右手を伸ばした状態で
動かないようにコルセットで固定された。

カテーテル検査終了
 

12:40

病室へ戻る

担当の看護婦さんが抗生剤を点滴した。
セファメジンα1gキットである。
 

18:10

夕食(山菜オニギリ、高野豆腐、ゆでた人参、ポタージュ)

食事は右手で箸が使えなくても食べれるようなメニューで
ポタージュは飲み口がついた容器に入っていた。


21:30

2回目の抗生剤の点滴


長い1日が終わった・・・

思考力が止まってしまったのか
何も考えることができない・・・

今の望みは早く右手のコルセットが取れること!





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Last updated  Apr 1, 2005 07:36:01 AM
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花音(カノン)@ はじめまして 先天性心臓病のファロー4徴症の手術を受…
下村まさや@ エポジン 痛いけど効果があるからがんばって。
heart_makoto@ Re[1]:「まことの闘病日記」について(02/24) はじめまして、いもこさん。 日記を読…
いもこ@ Re:「まことの闘病日記」について まことさん。。なれなれしくすみません(^^…
heart_makoto@ Re:教授回診!(01/07) >熊谷さん たしかに研修医がつくとあま…

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