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テーマ:珈琲について貴方が思う事(78)
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コーヒーは、生産農家があり、そこで収穫、精製されたコーヒーの豆があって初めてコーヒーが生まれます。 生産農家で、コーヒーの実が収穫できなければ、コーヒーは飲めません。 当たり前のことなのですが、この当たり前の大切さを知っていただきたいと思います。 焙煎よりも、抽出よりも、技術よりもなによりも、まず生産者がいて、私達はコーヒーを飲むことが出来ます。 私達が普段何気なく飲んでるカップ一杯のコーヒー、このコーヒーになるまでには無数の工程があります。 コーヒーの中には多くの思いがつまっています。物語があります。 その物語も、生産者がいなければ始まりません。 コーヒーの原点はここにあります。 初めが大切なんですよね。 ですが、この出発点である生産農家は、業者によっての買い叩き、世界相場などにより価格の下落が起こり、生活が脅かされているのが現状です。 コーヒーは農産物です。 手間暇をかけられて、作られるものです。 安く仕入れたい このような業者の買い叩きによって、農家の生活が脅かされるということは、生産者としては、手間暇をかけて美味しいコーヒーを作ることができなくなります。 生活がなりたたないのですから、当然のことかもしれません。 これは、悪循環です。 なんとかならないものか・・・ フェアトレード この言葉を聞いたことがあるでしょうか? フェアトレードの原点を探るのは難しいのですが、1940年代にアメリカでオールタナティブ・トレード(もう一つの形の貿易)組織として、NGO活動の中から始まったとも言われています。 または、1960年代をフェアトレードの始まりの起源とする立場もあると言われています。 この活動は、コーヒーだけに限りませんが、途上国の最貧層にあたる生産者の生活を守っていこうという活動です。 世界経済や、複雑な貿易、不公平な取引によって犠牲になっている弱い立場の生産者に、正当な報酬を保証し、自立した生活と環境改善による安定を計ることが目的です。 これを読んで、あなたも感じるのではないでしょうか。 はいはいもっともだね、いい活動だね、でも、、偽善者っぽくて怪しいよね・・・ そう感じた方は、たぶん多いでしょう、当然のことなのかもしれません。 私もそう思っていました、初めの頃は。 先日、ピース ウィンズ・ジャパン(NGO)のNさんという方とお会いしました。 もともと、フェアトレードなどには興味をもっていたのですが、なんとなくこのような組織の怪しさ、偽善的なモノはぬぐえませんでした。 NGO(非政府組織)に対しては、個々で賛否両論あるとは思いますが、私はNさんとお会いし、お話を聞くことが出来たので見方が少し変わりました。 色々なたくさんの組織がある中で、どの組織がどのような事をしているかは、気になるところですよね。 そして、本当に信用できるのかどうかも・・・ 私の「非営利団体」などに対しての最初のイメージは・・・ 率先して活動している人の生活が悪いのは当たり前。 事務所といっても、お金のかからないものすご~く狭い事務所で、窓からの光は少なく部屋の中は薄暗い・・・ 部屋の中には踏み場のないぐらいダンボールや書類が所狭しと散らばっている・・・ 活動しているスタッフ達も見るからに貧乏そうで、自分の事はかえりみず・・・それでも笑顔で、無償で・・・ (活動されている方へ 失礼な想像で申し訳ございません) 勝手に変なイメージを作っていました。 これをお話したら、Nさんも笑っていました(あきれていたのかもしれませんが、笑) ここまで酷くないでしょうが、あなたのイメージはどうでしょう? 私と同じようなイメージを持っている方はピース ウィンズ・ジャパンのHPを見たら、NGOに対しての怪しさが倍増するかもしれません(笑) だって、HPはカッコイイし、綺麗だし、こんなところにお金かけてるって思います。 ですが、私みたいにイメージだけで判断しないでくださいね(笑) 大切な部分を間違えてしまうかもしれませんよ。 ピース ウィンズ・ジャパンだけを特別視するつもりはありませんが、HPなどにしても色々な経緯があるようです。 協力したいという方がいたそうで、昔は無料でやってもらっていたそうですが、今ではスズメの涙ほどのお金を支払っているとのことです。 非営利団体と言えど、資金はもちろん大切ですよね。 その資金をどこから得て、どのように使うのか。 それぞれの考え方、方向性があり、それぞれの方法で、紛争、貧困、自然災害などの問題解決に取り組んでいます。 色々な組織があっても、最終的な大きな目標は同じなのではないかと思います。 ただ、そこに行き着くまでの道が違うだけなのでしょうね。 フェアトレードは、一応世界基準があるそうですが、全ての対象地域にこの世界基準が当てはまる訳ではなく、それぞれ国のGDPがあるので、その国その地域にあう公正な価格を導き出さなければいけないそうです。 そして、今ではフェアトレードという名前だけが大きくなり、一人歩きし、「フェアトレードだからその商品に価値がある」という考え方も出てきているそうです。 これには少し悲しさを感じました。 たしかに、売る側の一つの付加価値として、「フェアトレード」という名前を出せば価値が上がると考えるのは当然なのかもしれません。 社会に、世界に貢献しているという見せ方が出来れば、会社としての価値も上がるでしょう。 ですが、そこにどんな意味があるのでしょうか。 悔しいですね。 力のないものが文句ばかりも言ってられませんが、私自身、フェアトレードに対して、社会に世界に貢献するという行動に対して、これからももっとよく考えていかなければいけないと感じました。 Nさん自身が幅広い見方、考え方をお持ちだったので、今回はとても勉強になりました。 基本的な部分ではあるのでしょうが、大切なことを教えて頂いたと思います。 私の会社では、これから少しずつではありますがフェアトレードコーヒーを扱い、協力していこうと思います。 もちろん大切な味は、厳しくみていきます。 私はフェアトレードに協力し、あなたに「幸せが感じられるコーヒー」をお届けすることを約束しますよ。 ピース ウィンズ・ジャパンに興味がある方はこちらからどうぞ NGO(非政府組織)の活動をあなたの目で確かめて下さい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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