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カテゴリ:鉱物
今月初め、オレは、
新鉱物らしき石を鑑定しにもらいに 新潟県のフォッサマグナミュージアムにいた。 この新鉱物に関して、 発見当初から関わっているM学芸員は不在で T学芸員に見ていただいた。 「あの~、新潟石の母岩らしき石を鑑てもらいたいんですけど-」 おもむろに、ナップから取り出した石を見て T学芸員は 「おおっ!」 「これこれ!」 「ダイアスポア含有ぶどう石!」 「新潟石の母岩に間違いありませんよ。」 と鑑定してくれた。 ・・・ヤッタ 「でも、新潟石は入ってるんですかね?」とオレ。 新鉱物「新潟石」は、1ミリ程度の物なので、 顕微鏡での判定になる。 「入っているでしょ。」とT氏即答。 肝心な質問だったが、すんなり答えが返ってきた。 ちょいと、ひょうしぬけしたオレだが きっと顔はにやついていたことだろう。 新潟石を含むダイアスポア含有ぶどう石岩転石 ずっと、庭にほっぽらかしていたため、 表面は黒く汚れ、ミズゴケすら付いてしまった。 今は、家宝として厳重に部屋にしまってあるw ためつすがめつ石を見るT学芸員は、 「M学芸員が見たら、喜ぶだろうな~」とつぶやいていた。 ・・・そうか~、今度もう一度持ってきて、M学芸員を喜ばせてあげなくっちゃ! と、T学芸員がますます、好きになったオレは、 決意を新たにFMMをあとにしたのだったのらったった―。 勉強コーナー 以下、新潟石に関わる説明です。 「これまで新潟県で発見された6種類の新鉱物(青海石、奴奈川石、糸魚川石、蓮華石、松原石、新潟石)はいずれもストロンチウムを含んでいる鉱物であり、糸魚川・青海地域のヒスイを産する蛇紋岩地帯から発見されている。糸魚川・青海地域の蛇紋岩の中のヒスイなどの岩石に多種多様なストロンチウム鉱物が含まれていることがわかってきた。・・・(中略)・・・ 新潟石ほどストロンチウムを多量に含むものは発見されていなかった。新潟石を含む岩石はこれまで3個しか見つかっていないので、ヒスイとは比較にならないぐらい珍しい鉱物である。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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