【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

湖めぐりドライブ(北… New! ちーこ♪3510さん

幸せのレシピ New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

今日は久しぶりの雨… 天野北斗さん

5月☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
February 1, 2020
XML
みなさん、こんばんは。二月になりましたね。新型肺炎の蔓延が心配です。
今日からイギリスの作家ローズマリー・サトクリフの作品を紹介します。

辺境のオオカミ
Frontier Wolf
ローズマリー・サトクリフ
岩波少年文庫

​ ローマの百人隊長アレクシオスは反対を押し切って撤退したため、多くの部下を失う。北ブリテン最高司令官の叔父マリウスの配慮により辺境の地、カステッルムの辺境守備隊の指揮官に左遷されたアレクシオスは、辺境のオオカミと呼ばれる部下達と出逢う。皇帝はアレクシオスに選択肢を示す。皇帝の護衛として士官候補生としてのキャリアを摘むか、アタコッティの捕虜達からなる一団をりっぱな軍団に育てるか。アレクシオスは彼等を辺境のオオカミに育てる事を選択。ヒラリオンも彼に従うと表明する。

 アレクシオスは「郷に入っては郷に従え」のタイプ
なので、仲間達とはぎくしゃくしつつも、最終的にはうまくやって
いける資質を持っているだろうことは最初から窺える。何せ、
「郷に入っては郷に従え」の英語訳は「When in Rome,do as the Romans do.」
なのだから。その諺を逆にすれば、アレクシオスの生き方になる。
塩野七生さんの「ローマ人の物語9 賢帝の世紀」にはこの物語に
登場するハドリアヌスの防壁の事が書かれているので、この本を読んで
その成り立ちなり知りたい場合は参考にどうぞ。でも、事前にローマの
なにがしかを勉強しておかなくてもこの物語は十分楽しめる
ので安心を。
ぶっちゃけて言えば、苦労知らずの坊ちゃん、アレクシオスが、
現場に放り込まれ、荒くれ者達を馴らして(または自分が馴らされて)
人間的に成長を遂げていく物語だからだ。
またもや塩野さんの著作「ローマ人の物語10」ではローマ人がいかに
人や設備のインフラをうまく行ったかについて述べられているが、
結果は「うまくいった」にせよ、そこに辿りつくまでには、アレクシオス
のような数え切れないローマ人達の苦労としいたげられた非ローマの人々の哀しみもあっただろう
歴史書の中では1行か2行でしか綴られないだろう出来事、
343年スコットランド低地地方で起こった闘争
を元に描かれたフィクション。
アレクシオスとヴォダディニ族の族長クーノリクス。
かつては民族の違いを越えて心を通いあわせる親友だったのに、
運命の皮肉でそれぞれの抱えるもののために戦わなくてはならなく
なる。とても残念だ。
敵同士ながら相手をどこかで認めあっているという図式は「ケルトの白馬」
でも描かれた。
彼等の祭りの様子、戦いの様子を描いた文章はテンポも
よく、まるで目の前で行われているかのように頭の中に浮かんでくる。

辺境のオオカミ (岩波少年文庫) [ ローズマリ・サトクリフ ]​​楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  February 1, 2020 12:00:21 AM
コメント(0) | コメントを書く
[ローズマリー・サトクリフ] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.