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テーマ:旅のあれこれ(10014)
カテゴリ:ニコライ in AMERICA
こんにちわ~、ニコライです~。(この日記の登場人物)
テオティワカン観光の翌日は、フリーダ・カーロ美術館や 壁画を見に行く予定である。 そして、この日はじめて、ニコライは、 ガイド(アブちゃん)の不審な行動を目の当たりにする。 フリーダの青い家(Casa Azul)は、コヨアカン地区という、 旧市街から離れたアルチザンの居住区にある。 この地区は、ホテル近辺のフランス式グランビアと異なり、 ちょっとコミコミした小さい路地の多い一画なのだった。 大型の観光バスを見学地に横付けしようにも、一方通行が多くて・・・。 その時、アブちゃんは、小声でメキシコ人運転手に何か耳打ちし、 お札を手に握らせた。 よくよく観察していると、どうやら、ポリスへの袖の下を握らせていたのだ。 そういえば、アブちゃんは言っていた。 この国の庶民の月収はおよそ5万円。警官など公務員の給料も5万円程度らしい。 しかし、メキシコシティのような都会で生活するには、 最低一世帯月10万円は必要で、 公務員、特に警官は、あと5万円を袖の下でゲットし、辻褄を合わせているんだ。と。 違反じゃなくても、ヒマを良いことに近寄ってきて、 なんやかんや、いちゃもんつけて、お金をせしめる。。。そんな感じ。 これが、スペイン人が新大陸に持ち込んだ「悪習」だそうだ。 もちろん先進国ヅラしてる今のスペインじゃ、この手は、もはや通用しないけど。 でも、スペイン人が、人を評する時に決まって言及する、 「お金持ちか、否か?」(あと、美人か否か、も) には、昔の名残があるのかも知れない。 確かにスペイン人の場合、人柄が良い・育ちが良い・頭が良い=お金持ち、 だったような気がする。 これは、なんだか日本の現実からはズレているけど、、、 お金持ちが有力者で、支配者で、賢くて、偉くて・・・というのは、 いまだにメキシコでは、常識になっていそうな感じだ。 だから、お金持ちからお金を貰いさえすれば、従っちゃう、許しちゃう。。。 交通事故で殺人しても、30万円払えば、無かった事になる。 ■Pink Floyd /Money(VTR) 今日のBGM、ベタだよ。。。 マヤの時代のフィギュアだよ。 伝統的にカースト制みたいな階級ピラミッドがあったらしい。 人々の態度が、何となくインドに似てるな、と思ったのは、 ここに原因があったんだね、きっと。 スペイン人入植者が偉くて、原住民がその支配を受ける。 それを、生まれながらの宿命と受け容れていたところが、 無きにしも非らず。 度々の革命だって、基本的には白人系知識人の意識で、 被支配者層から立ち上がったわけじゃないらしい。 この国にアメリカンドリームは無い、努力は無駄である。 だから、今のままで、ちょっとだけ他人より巧いことやって、 金持ちから、いくら巻き上げたって構わない、のだ。 そんなムードである。 他力本願な寄生虫みたいだ・・・ メキシコ人は、概して、他人の不幸が好きだとも言う。 日本のTV番組での中では、 と が人気らしい。 ※明日はお休みします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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