寝取られ婚約破棄令嬢は『夢小説』を執筆しながら、ひと冬の家出をしました。:女性向け
題名【寝取られ婚約破棄令嬢は『夢小説』を執筆しながら、ひと冬の家出をしました。】作者:天ノ瀬 様カテゴリー:全年齢https://ncode.syosetu.com/n2445gw/田舎の小貴族の令嬢『レジーナ』は、冬が始まるある日の午後、見てしまった。自分の婚約者と異母妹が、庭園の草影で、愛の行為にふけこむ現場を……。――結果。開き直った婚約者からは婚約破棄され、入れ替わるように異母妹が彼と結婚することに。そしてレジーナには、父が適当に決めた新しい縁談『金持ち爺さんへの身売り結婚』の命が下される。「今まで真面目に生きてきたわたくしが、どうしてこんな珍妙な目に……もう少し待てば、条件の良い縁談が舞い込んでくるはずなのに!」将来を憂いたレジーナは、現状を打開するために、ひと冬の家出を決行する。日記と趣味を兼ねた『ロマンチック妄想ノート(理想の王子様と自分との恋愛夢小説)』をたずさえ、こっそりと旅に出た。――悪魔のように性格のひねくれた、見目麗しい幼馴染の護衛を連れて。 後にこの妄想ノートが、レジーナの人生を180度変えることになるのだけれど――……■令嬢とツンデレ従者の家出の記録。雪と物語と愛のお話。じわじわとざまぁ要素はありますが、女性主人公の恋愛と結婚が主軸の小説です。この小説読み始めるときにあらすじをほぼ読まなくてタイトルだけで想像して読み始めたのですが「夢小説」ってなんだろう?って思ってました。読み始めて、そういうことかって分かりました私は、口の悪いキャラクターがあんまり好きではないので、読み始めてすぐにおおっとーって思ったのですが、行動と口の悪さが合ってないので全然大丈夫でした。長編なので、最初っから苦手のまま最後まで読み終わるのは辛いなって思ってたのでよかったです。ヒロインは婚約者が妹と浮気をして、急に婚約破棄されてしまいます。そして、金づるとして年を取った色ボケ爺のもとに嫁がされそうになります。ヒロインは祖父に鍛えられて思考がとても回る方なので、色ボケと結婚するまで父親に修道院に入れられるのを逆手にとって、北にある雪に閉ざされて冬の間は行き来のできない場所にある修道院を目指します。祖父が自分の気持ちを落ち着けるためには紙に書きだすのもいいと言っていたのを思い出して、嫁ぐときに持っていこうともっていたノートに今の自分の気持ちを書きなぐります。ヒロインは自分の気持ちを書きなぐっているうちに、だんだん興が乗ってきて、こうなったらいいなぁという妄想も混ぜて書いていくと楽しくなってきて一晩中書き続けてしまうくらい夢中になってしまいます。悪魔のような従者を従えて、というのは、ぜひ本編を読んで感じて欲しいところです。すぐにわかると思います。でも悪魔のような従者に対してだいぶやり返しているヒロインなので従者が凶悪っていう風には全然感じられません。そこが面白いところなのかなって思います。=ちょっとネタバレ=北の地には、未婚の性格の良い領主がいるので、そことの恋愛もどうなるのかドキドキです。領主が嫌な奴だったらいいんですけど、すっごい良い人なんですよ。それがね、読者としてもどっちどっち?ってなっちゃう感じ。でも、こんなにバタバタっぽい作品なのに、やっぱり泣きたくなるところがあるのがすごいんですよねー。作者様の腕なんだろうなって思います。自然にホロリと来てしまう感じ。お時間あるときにぜひ読んでほしいなって思います。#異世界#婚約破棄#修道院#ハッピーエンド