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jardin d'hiver

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2006.09.11
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金曜日の朝の話。

その日はいつにも増して時間が無く、
化粧もそこそこに髪の毛生乾きで家を飛び出すと、
いつもの電車に駆け込んだ。

席を確保し漸う息をついていると、
生乾きのまま走ったせいで乱れ絡まり、
ぼさぼさになってしまった髪が気になって仕方なくなってきた。
幸いここが始発、隣に人も居ない。
格好悪いがぼさぼさの髪をさらす方が気持ち悪い、
背に腹はかえられん、と徐にブラシを取り出しそっと髪をくしけずった。
行儀が悪いことは百も承知である。
併しどうにも我慢できなかったのだ。

すると突然、後から乗ってきたオバハンが、
物凄い形相で猛然と私の隣へやって来て座りこうのたまった。

「ちょっと!人前で髪の毛とかすの辞めてもらえません!!!
フケとかが散って気持ち悪いでしょ!!!」

確かに、人前で髪をとかすのはどうかと思う。
私だって他人がやっていたら「行儀の悪い!」と思ったことであろう。
併しである。
自分で悪いと解っていても、
他人から、しかも、コイツにだけは云われたくない、
と云う相手から云われるとカチンとくるものである。
そして私はこのオバハンにだけは云われたくなかった。

だから云ってやった。

「すみませんけど、股を開いて座るの辞めてもらえます?
前から見たら中身が丸見えなんですよね。
気を付けて下さい。」

私は前々からこのオバハンの足癖の悪さには辟易していた。
股を開いて座るのでいつも中のズロースだかガードルだか解らないシロモノが丸見え。
不快と云うことではフケに劣らぬ不愉快さなのである。

オバハンは思わぬ私の反撃にビックリしたのか憮然とした面持ちで
「すみません・・・」とつぶやきその後は足を組んで座っていた。

大人気ない自分に嫌気を感じた朝の通勤電車である。





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Last updated  2006.09.11 16:16:46
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