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金曜日の朝の話。
その日はいつにも増して時間が無く、 化粧もそこそこに髪の毛生乾きで家を飛び出すと、 いつもの電車に駆け込んだ。 席を確保し漸う息をついていると、 生乾きのまま走ったせいで乱れ絡まり、 ぼさぼさになってしまった髪が気になって仕方なくなってきた。 幸いここが始発、隣に人も居ない。 格好悪いがぼさぼさの髪をさらす方が気持ち悪い、 背に腹はかえられん、と徐にブラシを取り出しそっと髪をくしけずった。 行儀が悪いことは百も承知である。 併しどうにも我慢できなかったのだ。 すると突然、後から乗ってきたオバハンが、 物凄い形相で猛然と私の隣へやって来て座りこうのたまった。 「ちょっと!人前で髪の毛とかすの辞めてもらえません!!! フケとかが散って気持ち悪いでしょ!!!」 確かに、人前で髪をとかすのはどうかと思う。 私だって他人がやっていたら「行儀の悪い!」と思ったことであろう。 併しである。 自分で悪いと解っていても、 他人から、しかも、コイツにだけは云われたくない、 と云う相手から云われるとカチンとくるものである。 そして私はこのオバハンにだけは云われたくなかった。 だから云ってやった。 「すみませんけど、股を開いて座るの辞めてもらえます? 前から見たら中身が丸見えなんですよね。 気を付けて下さい。」 私は前々からこのオバハンの足癖の悪さには辟易していた。 股を開いて座るのでいつも中のズロースだかガードルだか解らないシロモノが丸見え。 不快と云うことではフケに劣らぬ不愉快さなのである。 オバハンは思わぬ私の反撃にビックリしたのか憮然とした面持ちで 「すみません・・・」とつぶやきその後は足を組んで座っていた。 大人気ない自分に嫌気を感じた朝の通勤電車である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
オバハン・・・・
本当にオバハンの名にふさわしいオバハンですネ。 ひとの振る舞いが気になって仕方ないひとほど デリカシーに欠けていたりします。 しかし、あんちゃんは電車が似合わないですね。 徒歩で通勤している感じなのになあ。 >遣り切れない現実の辛さをスポーツの応援で発散するのですか。 ふーん。 それくらいで発散できるなんて羨ましいことです。 フフ。。 >あの店の扉を介して私達は異世界へ導き入れられるのです。 >由って娑婆の常識は通用しません。 >そう考えると私が存続を願うまでもなく、 >この先永遠にあると思えばある、そんな気がしてきます。 >80歳になった私が「この辺やったかいな」と探して行ってもやはりそこに在り、 >干からびた老婆が注文を取りに来る。 >そして3時間待たされる。 >間違いありません。 んん~。素晴らしい。短編小説を読んだ気分なのだ。 あんちゃんを口説こうとするオトコは頭がとってもいいひとだろうなあ・・・と思っていたけれど、 あんちゃんのひねひね度をまったく理解できないようなエーゲ海の深さもしらず、ただただ白くまっさらに建つ素敵なおうちのようなオトコなのだろうなあ。。 (2006.09.12 15:40:09)
いくら、注意されてるといっても、あまりにも強い語調で注意されたなら、私も傷つきます。しかし、そこで反撃するアナンさん、強い!私には無理です。きっと、聞こえなかったふりをして終わるのだろうなあ。それはそうと、久しぶりです。
(2006.09.29 21:09:49)
コタロンさま
これでも電車通学通勤暦は長いんですよ~。 徒歩で通勤出来たらストレスが少しは減るだろうにと思いますね。 電車にはほんとにヘンな人が多いですから。 (2006.10.16 22:45:14)
ricecocoaさま
ご無沙汰しております。 お返事が遅くなってすみません。 ちょっと体調を崩してしまい、ネットから遠ざかっておりました。 あの日、せっかく反撃したにもかかわらず、 今日もオバハンのズロースを眺めながらの出社でした。 喉もと過ぎれば熱さは忘れる様です。 (2006.10.16 22:52:41) |
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