PC用マウス機能付きリモコン、海外から送料込み428円で購入
■マウスコントロールや文字入力ができるPC用リモコンを注文いつも私が海外から購入する世界最大のオークションである「eBay」に、PCで使えるマウスコントロールができて文字入力も可能な小型リモコンが安価に販売されているのが気になっていた。「pc remote control」というキーワードで検索すると何種類かのリモコンが出てくる。酒に酔った勢いの衝動買いで小型のリモコンを即注文、即決の送料込みの価格が$5.16、PayPalでの決済額が428円。4月28日現在、この業者の価格は$5.46に値上げになっているが、同じ商品が$4.99で別の業者から送料込みで購入可能だった。毎度何度も言っていることなのだが、どうしてこんなに安く海外から送料込みで買えるのだろうか。■PC用リモコンが到着発注が4月17日、10日後の4月27日。例によってプチプチ封筒に入ったPC用リモコンが届いた。思ったより早い。業者は香港なのだが、発送元はシンガポールになっている。このような例はよくあるが、発送元がシンガポールの場合は早く届く場合が多い。封筒を開封すると、半透明で黒銀色がかったビニル袋に、リモコン本体と、USB接続伸縮コード付き受光部とが、元はブリスターパッケージに入っていたと思われる説明書を兼ねた紙(表は中国語表記、裏は英語表記)を二つ折りにして挟み込まれて入っていた。■PC用リモコンの詳細とセットアップリモコン本体は、縦12cm、横5cm、厚さ1cmと非常に小型。ここに最小限と思われるキーしかないが、それでも文字入力もできるとなっている。丸い大きめのキーはマウスコントロールの上下左右、その下に左ボタン「L」と右ボタン「R」も見える。リモコン本体の下部には、プラスチックシートが見える。このシートを引っ張ると、リモコン本体に内蔵されているバッテリーが内部に導通されるようになっている。ちなみに、内蔵されているバッテリーは、コイン型リチウム電池であるCR2025が使われている。CR2032でも使えそうである。また、受光部はPCのUSBポートに接続する。コード部はリール式になっており、伸ばすと最長70cm程度の長さになる。ドライバーCDなどは付属しておらず、PCのUSB端子に接続するだけで使えるようだ。接続すると「デバイスマネージャー」で見ると、赤色で囲まれた次のデバイスが追加される。思った以上のデバイス追加されることから、多機能ぶりが期待される。以上で、今回のPC用リモコンが使用できる準備が整った。■PC用リモコンを使ってみる(基本編)リモコンのパッケージには、リモコンのキーと機能の対照表が中国語と英語で書かれている。さすが中国語はある意味わかりやすいようでわかりにくいので、英語版の表を見てみよう。基本的な操作はリモコンで操作できる。文字入力だが、「Numlock」キーを押すことで、「Tab」から「Esc」の9つと「Switch Windows」の10のキーにより文字入力ができるようになる。昔の携帯のように何度も押すことで文字が切り替わるようになる。日本語IMEをONにしておけばローマ字入力をしようとするのだが、このあたりは相性が若干悪いかもしれない。アルファベットの入力にとどめておけばそれなりに使える。マウス操作キーは、追従性は良くないが、慣れればそれなりに使える。その他のキーは慣れればWindowsマシンの基本的な操作ができる基本的なポイントが押さえられている。例えば、音量操作キーを押せば、どのソフトでも使える。VLCメディアプレーヤなど一部のソフトでは、キーから直接の操作がしにくいが、マウス操作を併用すれば何とか使える。■使いたいソフトを一発起動できるA~Dボタン「ホットキー」このリモコンのキーには、Aボタン(緑色)、Bボタン(オレンジ色)、Cボタン(青色)、Dボタン(黄色)のボタンが目立つ。このリモコンをPCに接続すれば他のボタンは即使えるが、このボタンはそのままでは使えない。押しても無反応なのである。説明をすると長くなるが・・・Windowsには、ショートカットキーとして、複数のキーの組み合わせで、マウスを使わなくても特定の操作ができるようになっている。また、ソフトを起動するために、ショートカットキーを登録することも可能で、メニューを経由せずに一瞬にキーの組み合わせで起動もできる。このリモコンは、パソコン側でソフトの起動に登録したショートカットキーを、リモコンで一発で起動できる機能を持っている。それがA~Dボタンなのである。今回のリモコンのA~Dボタンで希望のソフトを起動させるには・・元からWindowsにあるソフト、後でインストールしたソフト、これらはメニューにショートカットが登録されている。もしくは自分が特定のフォルダに入れたソフトの場合、このソフトのショートカットを作る。・・・・これらのショートカットを右クリックして「プロパティ」を選ぶ。すると、次のような画面が現れる(例としてWindows7のMedia Center)。上の赤い囲みの「ショートカットキー」は最初「なし」となっているが、[Crtl]キーを押して[Alt]キーを押してそのままにしておく。そしてAからDなどをキーを押す(もしくは1から4、または[F1]から[f4])。すると3つのキーの組み合わせが登録される。リモコンのAボタンで一発起動させるには、Ctrl+Alt+A(もしくはCtrl+Alt+1、またはCtrl+Alt+F1)で登録する。説明書には「Set hotkey」として説明が書かれている。表の部分だけを掲載する。各ボタンでは、上記のショートカットキーが登録されたソフトが起動する。Aボタンでは、3つのショートカットキーが書かれている意味がわからなかったが、3種類のショートカットキーのいずれかを登録しておけばAボタンで起動できるのだ。別の見方をすれば、3つのソフトに3種類のショートカットキーで登録しておけば(同じショートカットキーは、他のソフトに登録できない)、Aボタン1つを押すことで、3つのソフトが同時に起動することも可能なのだ。これは素晴らしい。目玉機能なのである。・・・・A~Dのボタンは、リモコンに起動させるソフトを登録するのではなく、パソコン側で設定するものなのである。説明が難しいが・・・・やってみればわかる。■このリモコンは安くて使いやすい今まで日本のサプライヤーが販売していたWindows Media Center対応のリモコンを使っていたが、確かにMedia Centerが一発で起動できて便利だったが、マウスコントローラ機能はなく、画面最大ボタン、今起動しているソフトを閉じるボタンはなく、文字入力もできなかった。今回のリモコンでは、目玉であるホットキーで使えるように、Media Centerのショートカットにショートカットキーを割り当ててやれば問題ないし、上記のリモコンでなかったキーがコンパクトながら装備されている。なれれば非常に便利なPC用リモコンとして使えているのである。また18mの距離からも操作できると書かれており、実際に直線では相当遠距離から操作は可能だった(ただし受光部の受信する角度は狭い)。家庭で使うのはもちろん、小型なので持ちは込みにも楽で、仕事でもプレゼンテーションにも使えそうだ。以上にように私としてはお気に入りのリモコンであり、おすすめでなのである。このリモコンは、実は日本でも販売されている。楽天市場で「PC リモコン マウス」のキーワードで検索すると2012年4月で最安値で888円(送料別)。私が海外から買ったものは送料込みで半額以下、しかし海外への発注は敷居も高くリスクも伴い、配送に時間がかかることを考えると、すぐに欲しい人にとっては選択肢になるのかもしれない。