15世紀初頭イングランドが舞台のヒストリカル。
貴族の娘・キャットは、義父母に虐げられられながら日々を送っているんですが、ある日彼女の元に黒髪の騎士・ウルフと出会い、自分の出生を知るんですが・・なんか、キットの母親と父親である国王のエピソードをもっと掘り下げてほしかったな・・。
説明だけじゃあちょっとわからないと思いますよ、うん。
キットの出生についての記述は少し説明不足で不満な点があるものの、キットとウルフが出逢って結ばれるまでの経緯が丁寧に書かれていて、なおかつ彼女の聡明さと勇敢さが感じられるエピソードが描かれていて、とても満足しました。
王家の娘(非嫡出子)であるキットと、ウルフの愛は実を結ぶのですが、それまでが結構ハードな展開で、最後はどうなるのか?と飽きさせないストーリー展開でした。
結構おもしろかったです。
ヒストリカルは余り読まない私ですが、この作品は本屋で立ち読みして即買いしました。
蛇足ですが、わたしが初めて読んだヒストリカル作品は、『囚われの恋』でした。これは中世ボルドーを舞台にした作品なのですが、ストーリー展開やキャラ描写ともに◎でした。