「ただいま。」
ますが家に帰ると、りつがものすごい形相をして彼女を睨んだ。
「あんた、いままでどこ行ってたの?」
「私は、天女様のところに行って、野菜を少し分けてもらっただけよ・・」
「あの女のところには行くなって言ったでしょう!」
りつはそう言ってますの頬を叩いた。
「あの女はね、化け物なのよ!化け物と仲良くしていたら、神様が私たちを捨てるわ!そんなこともお前はわからないの!」
りつの目は狂気に血走っていた。
「姉さん、おかしいわ・・前の姉さん、そんなんじゃなかったのに・・」
「私はちっともおかしくなんてないわ!私は神の力を得たのよ!」
りつは狂気じみた笑みを浮かべながら言った。
「私は神になるの、何者にも負けない神に!」
「姉さん・・」
姉さんは確実に狂ってる。
ますは目の前で狂った笑みを浮かべている姉を見て、恐怖を感じた。
(主よ、姉をお救いください・・姉の魂を、悪魔からお救いください・・)
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Last updated
2012.04.01 22:02:24
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