性描写有りです。苦手な方は閲覧に注意してください。
ヒヤリとしたタイルの冷たさが直に足の裏に伝わり、環は思わず悲鳴を上げそうになった。
『ルドルフ様、あの・・』
『あぁ、そうだった。慣らしておかないと辛いな。』
ルドルフはそう言って両手に嵌めていた手袋を咥えて乱暴に外すと、持っていた壜の中に入っている液体を掌に垂らし、指先を環の蕾の中に滑り込ませた。
ズルッという音と共に、ピチャピチャという規則的な水音が己の中で響き、環は思わず両手で耳を塞いだ。
だが、その手はルドルフによってそっと外されてしまった。
『そんなに恥ずかしがることなどないだろう? お前の裸など見慣れている。』
『そ、そんな・・』
さらりと恥ずかしいことを平気で口にするルドルフに、環は羞恥で頬を赤くした。
その間も、ルドルフは環の中を指先で愛撫していた。
突然全身に電気が走るような感覚に襲われた環は、甘い喘ぎを漏らしながら身体を大きく反らした。
『そうか、ここが気持ちいいのか。』
ルドルフは意地の悪い笑みを口元に浮かべると、環の前立腺を執拗に責め続けた。
『駄目です、そんな所を弄られたら、もう・・』
ビクビクと小刻みに細い腰を揺らしながら、環はそうルドルフに懇願するが、彼は愛撫を止めるどころか、環の男根の根元を握り締め、激しく上下に扱き出した。
『あぁ~!』
敏感な所を二ヶ所同時に責められ、環は絶頂に達した。
ドロリとした彼の欲望の残滓が鏡を白く汚した。
『はぁ、はぁ・・』
環は苦しそうに呼吸を繰り返してゆっくりと目を開けた。
『今まで一度もお前があんなに達する姿を見たことがなかったな。』
『ルドルフ様・・』
先ほどまで着ていた軍服を脱ぎ捨て、全裸となって環の前に立ったルドルフは、床に倒れている環の腰を掴んで無理矢理起き上がらせると、彼の両足を開いて蕾の中に己の男根を挿れた。
達したばかりの蕾の中を刺激され、環は髪を振り乱しながら呻いた。
ふと鏡を見ると、結合部が露わになっているのが解り、環は俯いた。
『おい、余り締め付けるな。』
『でも・・』
『もう限界なんだろう?』
ルドルフが激しく腰を上下に振ると、環の中が彼の男根をきつく締め付けた。
やがて環は中に熱いものを感じ、意識を手放した。
環は誰かに水を顔に掛けられ、浴槽の中で目を覚ました。
『漸く目を覚ましたか。余りにも長い時間気絶しているから、死んだのかと思ったぞ。』
湯気の向こうでルドルフがそう言いながら環に安堵の表情を浮かべた。
『ルドルフ様・・』
『お前の所為で、また腰を痛めてしまった。この責任は重いぞ。』
『申し訳ございません。』
『素直に謝るな、馬鹿。』
環の額を軽く小突いたルドルフは、そう言って笑った。
『大公やゲオルグに、お前を毎晩抱くのは止めろと言われた。お前も、毎晩あんな事をしていたら身体がもたないだろう?』
『えぇ、そうですが・・わたしは、もっとルドルフ様に愛されたいです。』
さらりと環が口にした殺し文句に、ルドルフの欲望に火がついた。
ルドルフは環の唇を塞ぐと、彼の前に覆い被さった。
『ルドルフ様?』
『足を開け。』
環と正常位で繋がると、ルドルフは腰を振って環の前立腺を彼が絶頂に達するまで責めた。
『駄目です、これ以上したら壊れてしまいます。』
『朝までお前を解放する気はないからな、覚悟しろ。』
浴室に一晩中籠っていた所為で、ルドルフは翌朝熱を出して寝込んでしまった。
『お兄様、お見舞いに来ましたわ!』
『出て行けヴァレリー、お前の耳障りな声でますます体調が悪くなった。』
『酷いわ、お兄様!』
兄からそう言われたヴァレリーは、憤慨して寝台の上で休んでいる彼の身体に飛び乗った。
妹の全体重を腹部に受け、ルドルフは呻いた。
『やめなよヴァレリー、ルドルフ兄様が苦しがっているじゃないか!』
『タマキは何処なの、お兄様?教えてくださるまで、退きませんからね!』
ヴァレリーが兄の耳元でそう喚いていると、寝室に環が入って来た。
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