サン・ティアゴへ到着
2009年12月26日(土) 94日目(チリ8日目)アント・ファガスタから、サンティアゴへの夜行バス。最高級のクラスにしました。クラシコ →これが、標準以下のクラス。エヘクティーボ →本数が最も多い標準型。セミ・カマ →座席が広く、リクライニング・シート。サロン・カマ →サービス満天のデラックスタイプ。24人乗り。 座席は、2列、通路、1列の、3列でゆったり。僕は、このサロン・カマの1列の方の席です。隣の人を気にする必要はないし、座席も、水平までにはなりませんが、横になっても寝られる位ゆったりです。一人一人に、イヤホーンが配られ、テレビの音量も気にする必要もありません。(しかし、通路を隔てた、アホな二人連れがでかい声でうるさかったです。)毛布もきちんとしたのがあり、夜中は暖房が入り、快適な睡眠を貪り、朝、6時半頃、心地よい寝起きです。チリの道路は、デコボコしてないので、バスの走りも快適でした。周囲の景色は、一変しております。砂漠から、緑です。朝陽も登って来ました。ラ・セレナ辺りから、砂漠から、肥沃な中部地帯になるようです。緑の中に、家も見え始めました。サンティアゴも近いのでしょう。定刻は朝の10時と聞いてましたが、9時10分に着きました。17時間40分で着いたことになります。バスが快適だったので、そんなに長い時間とは思えません。このようなバスなら、長い距離は、夜行で移動した方が楽ですね。長距離バス停に、地下鉄が乗り込んでいます。便利ですねー!そして、ここサンティアゴは、進んだ大都市です。地下鉄のある都市は、アジアでも、そう多くはないですよね?ソウル、シンガポール、香港、北京、上海はあります。台北にもありましたか?バンコクは地下鉄ではなく、地上でしたね。メキシコ以南で、地下鉄のあるのは、メキシコシティだけではないでしょうか?(ブラジルは、今から行くので知りません。)その地下鉄です。長距離バス停から、10分で、旧市街の中心に着きます。宿探しです。サンティアゴは、物価が高いのか、「歩き方」にも、100ドルを超えるホテルが、7~8割りです。あとは、50ドル程度で、20ドル以下は、1軒しか載っていません。その1軒へ行って見たら、満室とのこと。ガックリ。そして、応対も、あんまり、よろしくない。さらに、凹みます。しかも、歩き方には、16ドルと記載ありましたが、17ドルに値上がりしています。このホテルの次に安いのは、30ドルです。と言うことは、そこも値上がりしているだろうし、どえらい高いホテルに何泊もせねばならないか? と足取り重く、旧市街の方へ行きました。途中のホテルで、何軒か聞きましたが、安くても50ドルを超えます。これでは、高級バックパッカーでなく、普通の旅人になってしまいますよ。制服着たおばちゃんが、ホテルらしき前で、駄弁っていました。部屋か? と聞かれたので、そうだ、と答えると、部屋を見ていけと言います。いくら? と聞けば、40ドル、と言います。無理、無理、と手を振って歩き出そうとすると、見るだけ見ていけと言うので、日程にも余裕あり、急いでいる訳でもないので、見るだけ見に行きました。この部屋です。ツインです。テレビも机も付いてます。シャワー、トイレも付いてます。バスタオルも、小タオルも、トイペも付いてます。こんな部屋を見るのさえ、久しぶりです。電子辞書で、安くならないか? と聞くと、いきなり半額の20ドルになりました。我が耳を疑います。あの部屋だな? と確認すれば、特別に安くする、と言うではないですか!もう、それ以上、ネゴすることさえ、忘れて、すぐにokしました。どうして、こんなに安いのでしょう?ネットも部屋までは電波が届きませんが、ロビーでは使い放題です。いやー、天の助けですねー! 良い宿が見つかりました。イースター島から帰った時の分まで予約しました。荷物も預ってくれると言うし、サイコーです! 汐見荘の事は完璧に忘れました。(覚えてるじゃーないか? しつっこい性格ですな!)チェックインし、いつも通り、市場を見に行くべく、旧市街を歩きます。アルマス広場も、他の町に比べて、広いです。旧市街の北を、マボチュ川が流れています。この川の南側に、中央市場、北側にベガ市場があります。土色の川ですが、あるとないでは、どえらい違いです。水は貴重です。ベガ市場は、野菜や果物が中心で、地元の買い物客で賑わっています。(と思いましたが、入り口を見ただけで、もっと、どでかいい市場のようです。)ここが入り口で、この向こうが、ベガ市場です。いつものように、トマトを買いました。1キロ、60円です。高いでしょうか? 安いでしょうか? 今まで、キロ100円はしました。ここが中央市場ですが、魚屋さんが多いです。そして、市場であるにも関わらず、洒落た食堂が多いのです。もう、ここは、観光客化されたのでしょうか? 食堂を覘いて見たら、ウニが1000円位です。どの位の量か分かりません。イースター島へ渡るまで、まだ4泊もここにいるので、又、来ようと食堂は覘いただけにしました。ここへ来る前に、800円もする、肉がどっと入ったハンバーグを食べてしまったし、腹の余裕度もありません。平地に戻ってから、アルコールに強くなりました。1リットルのビールは飲みきれませんでしたが、かなり飲めます。体調も良いようです。で、チリで有名だと言う、ピスコを買い求めました。これで、450円位です。このピスコ、ブドウの蒸留酒で、レモンジュースで割った、ピスコ・サワーが食前酒として良く飲まれているらしいのです。スーパーにて、始めは、50度のピスコを手に取りましたが、レモンジュースが、大瓶しかないので、既にレモンジュースで割ってあるのを買ったのです。SOURと記載されてますね?つまみは、惣菜を、スーパーで買い求めました。200円で、こんなにあります。食べ切れません。ハム、チーズ、キュウリ、人参、ブロッコリー、ラッキョウ、オリーブの実などが入っています。う~ん、幸せですなー! こうやって、貧乏旅とは言いながらも、遠くの国へ来て、地元のおいしい酒を飲める、これぞ、幸せと言わないで、何が幸せでしょうか?もう、南米も、かなり南の方です。ずいぶん、遠くへ来たもんです。