■日本の将棋界でやはり1番すごいのは羽生さんですね。
日本の将棋界でやはり1番すごいのは羽生さんですね。私が感心するのは、彼がどんな時でも常に新しいことへの挑戦を続けているというところです。実績のある人の中でも自分の得意分野戦法だけに磨きをかけて、苦手な戦法には手を出さないという人もいるのですが、羽生さんの場合は常にチャレンジを忘れない。むしろ自分が苦手な戦法にあえて踏みこんでいく、あるいは危険を承知でこれまで誰も指したことのないような手を打ち出していく。そんな大胆さがあるんですね。それがまた羽生さんの強さにつながっていて、新しい手を指して未知の世界に足を踏み入れるということは、相手も一緒に未知の世界に引きずり込まれるわけです。自分がミスする可能性もあるかわりに、相手もミスする可能性が出てくる。ですから、羽生さんが斬新な手を指してくると、相手は本当に肝を冷やすような思いをします。 出典元 「無為の力」 著者名 河合 隼雄 (著), 谷川 浩司 (著) 谷川さんは、こうも言っています。「人間誰しも、「このやり方でうまくいった」という 経験をすると、その時のやり方にこだわりを 持ってしまって、新しい挑戦ができなくなって しまうことになりがちですね。 自分の得意戦法だけにこだわらず、 苦手な戦法や未知の戦法に踏み込んでいく。 そうした姿勢がないと、進歩も生まれないと思います」奇しくも先日、羽生さんへの挑戦権を争う第24回朝日オープン将棋選手権の準決勝第2局で、谷川さんは、藤井九段に敗れ、羽生さんへの挑戦権を失ってしまった。私としては、相当興味があったのだが残念だった。自分のやり方にあまりこだわりを持ってしまうと新しいことに挑戦できないのは、確かであると思う。羽生さんの姿勢は、すごいなぁと思うと同時に、羽生さんの才能は、将棋だけでなくて、新しいことに挑戦することにもあるのだと思った。 ■今月の「今日のことば」ベスト5 決まりました! あなたの気に入っていることばは入っているでしょうか? チェックしてみてね→「http://www.kotobasagashi.net/kotoba/vest5.php」■今日のおすすめ本↓「できる、できる、あなたもきっとできる」越智 宏倫著あなたは、信じますか?言いますか?「できる、できる、きっとできる」このことばを、常に言うことで本当に「できる」ようになると著者は言います。この「できる」力を出してくれるのは潜在能力。これを上手に活用しようと書かれている本です。■「ぼちぼち日記」↓「清掃センターに電話する」謎のポスターについての答えを得るべく、新宿の清掃センターに電話をしてみた…結果は…えっ?「ぼちぼち日記」はココをクリック■アファメーション毎日変わります!自分にぴったりのアファメーションを見つけてみませんか?現在700個弱のアファメーション登録しています。「http://www.kotobasagashi.net/」■「ことば探し」メールマガジン(月~金)発行しています。 「今日のことば」以外の過去のことばも紹介しています。 →購読申込み■「ことば探し」HP→http://www.kotobasagashi.net/来てみてくださいね。