小脳思考ってどういうことだろう?小脳にコピーって?
小脳思考ってどういうことなんだろう? 小脳にコピーするって??? 最初は大脳で意識していた動きが、何度かその運動を繰り返すことにより、 小脳にコピーされ保存されると、大脳でいちいち意識しなくても無意識に しかも高速に動くことができるようになる。 私たちは歩き始めるとき、右足を出してつぎに左足を出して、手を振ってなどと考えながら歩いている訳ではないのに、歩くことができる。 どうして意識的に脳が命令していないのに、歩けるんだろう?と考えたことが あったけれど、その答えは小脳のコピー機能だったのですね。 いったん小脳にコピーされると、無意識に高速に動くことが出来る。 脳のしくみってなんて素晴らしい! そして小脳は運動にミスが生じると、それは無駄な回路として消去されるらしい。 だから何度も同じことを繰り返していくうちに、熟練した技を身に付けることができるのだそうです。 小脳のコピー機能は今まで運動機能のみとされていたらしいのですが、どうも思考する力にもあるらしいことが分かってきたそうで、今その研究がされているんだそうです。 大脳の思考回路をコピーすることが出来たら、無意識のうちに思考するってことですかね。 そうか・・・だから読み書き計算、公式から考えたり、パターン化された問題の解き方でやったりすると、コピーされるのは同じ思考パターンばかりになるし、何度も繰り返すことにより、熟練(強化)され猛スピードで答えが出てくるわけですね。 そして同じ思考パターンを繰り返すことは脳が考えない状態を作り出すのではないかと思います。以前子供の宿題で漢字の書き取り10問10回ずつ書き続けた時、頭の中で何も考えていないのに手だけは動かしているような感覚になったことがありました。 それがコピーされ、考えないことを無意識にするようになったらと思うと怖いですね。 どんぐり問題みたいな、多種多様な思考パターンを駆使しなければ解けない問題をやるということは、まず大脳で意識して多種多様な思考回路を生み出すというわけですよね。 試行錯誤して生み出した思考回路を小脳の内部モデルとして保存できれば、無意識のうちに多種多様な思考をすることが出来るようになるじゃないでしょうか。これが応用力につながって行く。育てているのはこの力じゃないかと思います。 ここで凡人は、じゃあ、どんぐり問題を毎日やったほうがいっぱいコピーされるじゃないかと思ってしまうのですが、たとえどんぐり問題でも繰り返すとか、毎日の義務みたいなことになると効果が半減してしまうのかも知れませんね。やっぱり、「じっくり、ゆっくり丁寧に」がいいんですね。 不思議だなあと思ったのは、どんぐり理論ではすでに展開されていることが、まだ脳化学の最先端でもやっと分かってきたという段階だということです。 糸山先生っていったい・・・?