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2009.11.15
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『装甲悪鬼村正』感想


第五章 “宿星騎”





銀星号の寄生体“青江貞次”の陰義が、湊斗景明の過去を暴く。

終戦から四年、戦火の爪痕が癒えぬ大和に、湊斗一家のささやかな幸せがあった。



「愛憎相殺」が全てを奪う。

善なる者を生かしたければ、悪なる者を放置するしか道は無い。


しかし、あれは正当防衛だった。

あの状況、こちらが殺さなければ、あちらに殺されていた。


それでも「善悪相殺」などと言うのか。

ああするしか道は無くても、殺した側にどんな事情があろうと。

殺された相手が、どんな腐ったクズ野郎で大悪党の人殺しでも、「善悪相殺」なのか。


では、残虐な連続殺人犯と、それに抗った勇敢な少年の命は等価か。

略奪を繰り返す武士崩れと、それに非戦を貫いた優しい母の命は等価か?



それに、どうして瑞陽が。

瑞陽……瑞陽。




※以下、ネタバレ注意






































町外れに道場を構える湊斗一族の分家。

湊斗景明は、義母の“湊斗統”、妹の“湊斗光”と、三人で穏やかに暮らしていた。


しかし、光は町を覆った鉱毒病に倒れる。

景明は、本家との交渉の末、ドイツの名医を呼ぶ条件として、山賊退治を命じられる。


山賊の頭領“瑞陽”との二度の戦いの末、景明は山賊との和平の約束を取り付ける。

統の教えを守り、不殺を貫いた景明は、瑞陽との友情を得る。


結果的に、医者の手により光の鉱毒病は快復するが、磨り減った心までは復元しなかった。

生ける屍となった光は、湊斗家に封じられていた“白い村正”と出会い、天啓を得る……。


一方、景明との約束を守ろうとする瑞陽を、山賊達は裏切った。

暴行を受けて死に瀕した瑞陽だが、何とか景明の元に辿り着き、町の危険を伝える。




「ごめんなさい……約束……守れなかった……」

「あなたとの、約束を……とうとう……一度も……」

「そのようなことは決して!」

「貴方は約束をお守り下さいました。町に平穏を与えて下された」

「お陰で、妹に医者を呼ぶことも叶いました。今はもう、快復しております……!」

「全ては貴方のご尽力あればこそです!」

「……ぁ……」

「ほんとうに……?」

「はい!この湊斗景明――心魂に懸けて貴方の存在に感謝致します!」

「感謝しております……!」

「……あ……ぁぁ。

……よかった……」




瑞陽は、最期に願いを言う。

「名前を呼んで」と。




「……瑞陽……と……」

「瑞陽……」

「……はい……」

「瑞陽殿」

「…………」




一つ笑顔を見せてから、瑞陽は逝く。

景明の善意は裏切られ、ようやく得た友情も失う。

統の説く「武道」が脱落した瞬間だった。




「山賊どもとやらは、武を侮った。真相は殺法に過ぎぬ武を、見誤った」

「あなたが偽りの武を見せたからだ、母上。戦って負けても殺されずに済むなどと彼らに信じさせた」

「……」

「彼らは武を軽んじた。甘く見た」

「だから嵩に懸かって攻め寄せて来る」

「おわかりになりませぬか、母上」

「……そうだとしても。連中が戦う気を無くすまで、防ぎ続ければいいこった」

「そいつが武の道だよ」

「違います。武はそんなまだるっこしいものではない」

「強きをもって弱きを滅ぼす。それが、武にござります」

「教えたはずだぞ光!戈を止めると書いて武の一文字!」

「否!戈にて止むと書いて武の一文字!」

「……!!」

「刃は生命に止めを呉れるもの!他に用途は何も無し!」




“白い村正”を装甲した光の手により、山賊だけでなく村人も全滅。

山賊の残党が、まさに統を殺さんとした時、景明も統を守る為に“赤い村正”を装甲する。


敵を斬り殺した景明の身体は、勝手に動いて統を突き刺した。

「善悪相殺」の呪いである。




「統様……統様ァァっ!?」

「俺は……違う!こんな……嘘だ。

どうして……俺は!?」

「いいんだ、景明。わかってる……」

「……やっぱ言い伝え通りだったんだなぁ。敵を殺したら味方も殺す……か」

「悪を殺したら善も殺す。

憎む人間を殺したら愛する人間も殺す……」

「……んー?つまり息子よ、おまえはこの母を誰よりも愛していたのか?

なんだ……照れるじゃないか、まったく」




殺されたということは、愛されていたということ。

だから統は、死の間際に笑えたのか。




「い、いやだ……駄目だ。行かないで下さい」

「統様……俺は――俺は、貴方を」

「貴方を」

「……光を頼むよ、景明。

約束……忘れないで」

「統様!?」

「統様……」

「……統様……」

「あぁっ……」

「――――――――――」

「ああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!」




ここで夢は終わる。

滅びた村を後にした景明は、今でも“湊斗光”を殺す為に暗躍している。


“青江貞次”を殺害した景明は、「善悪相殺」によりフリーライターの時田光男を殺害。

寄生体は、残り一体か?



今回は、とにかく瑞陽を失ったことが悲しい。

瑞陽との縁は、景明の善意の成果であり、統の武道の成果でもあった。


彼女が失われたことは、それら全てが否定されたことに等しい。

悲しい。

泣きそうだ。


武の本質を語るなら、きっと光の方が正しい

でも、光の考え方からは、瑞陽との友情・愛情は絶対に生まれなかった。


それでも、やっぱり間違いだったのか。

わからない。まだ、わからない。





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Last updated  2009.11.15 01:35:50
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