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2010.03.02
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『星空のメモリア』感想 第三十五回

“???”編



俺と結婚してくれ。

一ヶ月前から愛していました。

さっきからAIが止まらない。

この完膚無きまでにお膳立てされた、情緒溢れるシチュエーションに危うく溺れ死にそうだ。



※以下、ネタバレ注意













































前回のあらすじ。

夢に会えないまま、時間だけが過ぎる。


【10月11日】

……って、いきなり一ヶ月以上飛んだな。

既に学校祭が終わり、冬服への衣替えも済んでいる様子。

『今日の放課後、学校の屋上で待っています』

差出人の名前がない置き手紙を見て、洋は屋上に来ていた。

なんというデジャブ……やがて、明日歩が現れる。

「洋ちゃん……」

「あたしは、洋ちゃんのことが……」

「……ごめん」

ああああ、明日歩……。

すまん、すまん……。

「……うん」

「フラれると、思ってたんだ……」

「この告白を最後に、決着をつけようと思ってたんだ」

知ってる。

告白が成功した時、明日歩はすごく困ってたな。

「洋ちゃん……これ……」

「短冊……洋ちゃんが、作ったものだよ……」

「ここにね、洋ちゃんの願いが書いてある……」

「展望台の彼女さんの名前が書いてある……」

「だから……ずっと、返そうと思ってたのに……返せなかった……」

……。

「ごめんね、洋ちゃん……」

「今まで、ごめんなさい……」

「あたしなんかにつきあってもらって、ごめんなさい……」

何故謝る。

明日歩は洋の恩人なんだから、むしろ「教えてやったんだから感謝しろ」ぐらいの気持ちでいりゃあいい。

幼かった「僕」の文字が、星明りに照らされて、『夢』という名を淡く幻想的に映し出していた。

展望台の彼女の、名前は“夢”。

俺は一ヶ月前から知ってたぜ……などと下らない優越感を覚える自分に嫌気が差す。

ともかく、後はいつものストーカー根性を発揮して、夢を見つけ出し、結婚するのみ。

さて、目薬の貯蔵は充分か。



【10月12日】

朝の教室、昨日の今日なのに微塵も暗い表情を見せず、笑顔で挨拶してくれる明日歩にクラっとくる。

こさめさんも笑顔で寄ってきた。

「おはよう、こさめさん」

「さようなら、小河坂さん」

近寄り様、いきなり薙刀を突きつけてくるこさめさん。

……何故だ!?

「小河坂、なんで南星のことフったんだ?」

「わたしたちが納得できる理由でお願いします」

明日歩は何も言っていないのに、こさめさんと飛鳥にはバレバレか…。

というか、なんでキミらに納得してもらわにゃいかんのかね?

「洋ちゃんはね……小学生の彼女さんに恋してるの……展望台の幼女さんに恋してるの……」

……。

「要するにロリコンなのか」

「……穢らわしい」

その後、ロリコン、ロリコンと散々いじられる洋。

多少誤解はあるけど、これには流石に反論できないな。

「……あのな、俺は恋なんてよくわからないんだ。だから展望台の彼女が好きなのかもわからない」

「だけど、俺は彼女を捜したい。そういうことなんだよ」

俺はね、お前のそういうところが大嫌いなんだよ。

これだけロマンチックが止まらない舞台が整っているのに、なんでそう一々淡白なの?

「展望台の彼女って、小河坂の初恋の相手なんだよな」

「違う。昔、一ヶ月だけ遊んでたんだ」

…へぇ、こりゃ初耳だ。

「意外と短いんですね」

「もっとたくさん一緒だったのかと思ってた……」

俺も思ってた…。

しかし、子供の頃の思い出というのは得てして強烈なものだし、それが「初めての友達」ともなれば尚更だろう。

「洋ちゃん、あたしも捜すの、手伝っていい?」

「明日歩さんが協力するなら、わたしもご一緒させてくださいね」

「オレはまあ、なにかするつもりはねえけど、応援くらいはしてやるよ」

……ありがたいけど、安請け合いしていいのか。

同じ街にいる可能性が高いとは言え、名前だけしかわからない人間を捜し当てるなんて並の労力じゃねえぞ。

そこに、「朗報だよ」と叫びながら走りこんでくる千波。

「朗報は朗報だよっ、お兄ちゃんにとって最も喜ぶべき事態が発生したんだよっ」

「彼女の居場所がわかったのか!?」

「そうじゃないよっ、千波も捜すの協力することにしたから大船に乗った気持ちでいてねって言いたかったんだよっ」

「でかした千波」

「なのにぐりぐりするのは予定調和なのお兄ちゃん!?」

最初は少し鬱陶しいとすら思っていたのに、今ではこのノリを見ると心から安心する…。

慣れって怖いな。

千波はすごいな。



天クル部室にて、衣鈴と岡泉先輩にも事情を話す。

「以前、先輩にはメアさんとそっくりな初恋の人がいると聞いていますけど」

「……いったいなんの話だい?」

流石に先輩にする頼み事ではないと思うが…。

まぁ岡泉先輩は良い人だが酔狂だし、そんなこと気にしないか。

「時間があったらでいい。夢って子を捜すのを、手伝ってくれないか?」

こうして夢捜索団が結成された……夢本人が知ったらビビるんじゃないかコレ。



放課後、手分けして街中を探って回る天クル一同。

が、まるで成果無し……。

「わたしに内緒で人捜ししてるそうじゃない」

「小河坂くん、わたしもいちおう部員なんだけど。なんで除け者にするのよ」

ザ・もこもこ登場。

生徒会で忙しいだろうに、よく来てくれたなぁ。

「わたしが動けない代わりに暇そうな人に声掛けておいたのよ」

「なるほど、そういう経緯か」

雪菜先輩!

お久し振りです……相変わらず凛々しいお姿でいらっしゃる。

「キミに言われたとおり、隣町の病院におもむいて、事情を話してキミの父親に調べてもらったが」

「ひとり、入院患者にいるそうだ」

「乙津夢という、十九歳の少女がな」

“乙津夢”。

おとつ、ゆめ。

……下の名前を知った時ほどには、実感が湧かんな。

明日歩から渡された最後のピースを、埋めることができた。

想い出のパズルは完成した。

そこには、たしかに乙津夢と書いてあった。

だが、そうか。

長かったけど、ようやく捕まえたな。



夜、展望台でメアに会う。

「メアが刈った思い出、俺は思い出したよ」

「展望台の彼女の名前を、思い出したんだ」


メアは、やけに冷静だ。

その態度に、僅かな諦観が見えるか……?

「わたしが、また……また、刈るっていったら、怒る?」

「また、彼女の名前、刈っていい?」


「ダメだな」

そりゃそうだが。

そもそも、なんでメアが、そこまで執拗に夢との思い出を抹消したがるのか聞かなくていいのか。

「……そう」

「じゃあ、よかったね」

「思い出せて、よかったね……」



メアの表情は、隠し様も無いほどに悲しげだ。

……。

夢が、近い内に死ぬからか。

でも、例えそうだとしても、そんなこと今さら大した問題ではないんだよ。

とにかく会って、話をして、抱き締めたい。

それだけよ。


【10月13日】

こさめさんとこももに連れられて、隣町の病院へ。

“西病棟”に、夢の病室はあった。

「夢さんは患者だとは思えないくらいにお転婆だって言ってましたよね」

「ほかの患者に比べれば若いものね、病室でじっとしていたくないって気持ちは想像つくわ」

そもそも夢の担当医は、姫榊父だと言う。

相変わらず世間が狭いゲームだぜぇ。

「……病院暮らしって長いのか?」

「詳しくは聞いてないわ。七月に道外の病院から転院してきたそうだけど……」


“道外”?

雲雀ヶ崎って北海道だったのか!!

奇遇だな、俺も同郷だよ。

……いや、今はどうでもいいことか。


二人に見送られて、病室の前へ。

ノックもせずにドアを開ける洋。デリカシーがねえ。


「え……」


パジャマ姿の夢が居た。

ベッドから上体を起こして、洋を見ている。

目をまんまるにして、驚いている。

夢だ。

肌が白い。

雪のように真っ白だ……。


「キミは……」


オレだよオレ、オレオレ!!

突然だが、キミが好きだ。

結婚しよう、夢。



儚げな夢の姿に、洋は七年前を思い出している。


「あたしと遊びたくなったら、いつでも言ってね」

「あたしは、キミと一緒にいるのが、好きだから」



桜が散る中、夢から掛けられた優しい言葉。

そして展望台で交わした、他愛のない約束。


「じゃあ、約束ね」

「あたしたちは必ず再会すること!」

「この展望台で必ず再会すること!」

「織姫と彦星みたいに離れ離れになっても、最後にはちゃんと二人は再会すること!」

「そして、再会したらケッコンすること!」

「ケッコンして、あたしのお尻にしかれること!」


再会は成った。

こんなロリコン野郎でよければ、遠慮なく尻にしいてやってくれ、夢。






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Last updated  2010.03.02 05:36:24
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