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2016年12月30日

お笑いコラム…「伏見稲荷大社」の物語も８０話にもなりました。最初の１話は「吉祥院天満宮・政所公園の白狐」これになります

カテゴリ：カテゴリ未分類

お笑いコラム…「伏見稲荷大社」の物語も８０話にもなりました。最初の１話は「吉祥院天満宮・政所公園の白狐」これになります

これを書いたのは今年の７月で最初は「京都歴史裏のコラム」で約１０話ほど書いたが、その一つに「吉祥院天満宮・政所公園の白狐」というのがあった。この次も伏見稲荷大社の話題と続いたのでそれならと「伏見稲荷大社の物語」を約２０話を目標に書いていた。そのころからこのブログのアクセスが急増したもので気をよくしてさらに２日に１回のペースで書いてきました。

なにせつたない文章ですからこれを誤魔化そうと画像に力を入れてきました。この足はすべて自転車での移動で伏見稲荷大社だけでも５回、嵐山方面でも３回も撮影に行きました。丁度このころは真夏で３７度の日もありました。それに先にコラムを書いてから撮影なのでそれに合う画像になるが、これがまた以前に行った同じ場所近くになるのでかなりの無駄足にもなった。(健康にはいいが)

なにはともあれお正月前の今日(１２月３０日)はこの８０話を振り返り、その１話を再掲載いたします。この１話の吉祥院天満宮は私の家のほん近くにあり、元旦の初詣は毎年ここに決めています。伏見稲荷大社の三が日はあまりにも人が多いのでいつも４日、５日に行きます。

「吉祥院天満宮・政所公園の白狐」…伏見稲荷大社の物語の１話…８０話まで書けています

吉祥院天満宮の南側に政所公園というのがある。政所というのは諸説あるが、この場合は太閤秀吉の正室の「おね」のことでこの政所公園の南側の一角にはこの北政所の墓碑がある。しかし、この吉祥院村になぜ?北政所の墓碑があるのかということは解明されていないばかりかこの北政所の戒名が間違って石に彫られているためにこの墓碑は偽物だという説が有力になる。

この墓碑の裏は児童公園で子供の遊具やゲートボール場、それに公衆トイレも完備されている。北側の通路は大きい樹木の陰で昼間は休憩や食事のために車が数台止まっている。私もよくここで近所のスーパーで買った弁当を食べた後に昼寝をしていた。

ある日、ミニ稲荷寿司１０個入りを車の中で食べていると小さな女の子が窓越しに笑顔をくれた。公園の中を見回したがこの子の母親らしき姿は見えない、私は近所の女の子だと判断して窓を開けて、
「お嬢さん、この近くの子?」
その子は小さな指で南の方向を指さしている。この辺りは古い民家とマンションが多い地域で子供が一人で公園で遊んでいてもそんなに違和感はなかった。その子に「これ…ほしい?食べる?」と聞くと満面の笑顔で頷いている。

ミニ稲荷寿司だから小さな子供でもすぐ食べられる、その子は３個食べた後に笑顔でお礼をいっている。この女の子とは一言の会話はしていないが意思は心の中まで通じていた。そして２０分ばかり昼寝をしたが、この時の夢にさっきの小さな女の子の母親がでてきた。

この母親は「娘に美味しい稲荷寿司をありがとうございました。あの娘はあの北政所のお墓で眠っている狐でございます」
「狐?ということはお母さんも狐ですか?」
「はい、白狐の白藤といいます。元々あのお墓の場所は吉祥院稲荷神社という祠があったのです。ところが江戸時代に今でいう村おこしの観光政策で当時人気のあった北政所の墓にしたほうが参拝者は増えると墓にしてしまったのです」
「村おこしね～…」
「はい、その当時私の娘は生まれたばかりで祠の下にあった穴にいましたが、その穴に埋められて死んでしまいました」

そんなことがあってから私は毎月１７日の「いなりの日」にはこの元吉祥院稲荷神社の北政所の墓所に稲荷寿司をお供えしています。そしてその夜には必ず白狐の白藤さんが白い藤の柄の着物を着て私の家に遊びにきてくれます。
(これは再掲載です)

…この１話から８０話まで続けられたのは皆さまのアクセスのおかげです。一年間ありがとうございました。よいお正月をお迎えください。
　　　　　　　