前回のつづき
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仮に技術的楽観主義者が正しくて、核融合等の無限のエネルギーで世界の資源問題が解決できた場合のモデルで、
天然資源が「無制限」な場合の世界モデル
世界モデルにおける資源枯渇の問題は、つぎの二つの仮定によって取り除かれる。第1に、「無制限」の核エネルギーにより、開発可能の資源が2倍になり、第2に、核エネルギーにより広範囲な資源の再循環と代替が可能になる。これらの変化だけをシステムに加えると、
前図と同様に、汚染の増大により成長が止められる。
では、汚染問題で破綻するというなら、汚染対策をすればどうなるか?
上記のモデル計算における資源の枯渇と汚染の問題を避けるために、1975年以降さらに技術的改良が加えられる。ここでは工業および農業生産1単位あたりの汚染発生量を1970年の4分の1に減らし得るものと改定している。資源政策については上図と同じである。この変化により、人口および工業は、可耕地の限界まで成長できるが、1人当たり食糧が減少し、より多くの資本を食糧生産に投入するにつれ、工業成長率はやはり低下する。
高度集約的農業のために耕地が疲弊してしまい、一人当たり食糧が生存限界にまで減少すると、死亡率が増大し始め、人口成長は終わりを告げる。
資源が「無制限」で、汚染防止を行う場合の世界モデル