前回のつづき
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202203030002/
今回も資源エネルギーが「無制限」で、環境汚染防止を行いつつも、
世界人口が多くなりすぎるために今世紀中の成長の破綻が避けられないのならば、その対策として農業生産性を高めるか、産児制限を行うしかない、という対策しか取れない。
しかし、詳細説明は本書に譲るが、どれを行ってもやはり破綻は避けられないというシミュレーションの結果となった。
資源が「無制限」で、汚染防止を行い、農業生産性が上昇する場合の世界モデル
資源が「無制限」で、汚染防止を行い、「完全な」産児制限を行う場合の世界モデル
資源が「無制限」で、汚染防止を行い、農業生産性を高め、「完全な」産児制限を行う場合の世界モデル
世界システムの基本的な行動様式は、人口および資本の幾何級数的成長とその後に来る破局である。
その破局はどのような技術的変化を仮定しても起こるものである。
すべてのモデル計算の前提として、人口と資本は、地球が有限でるという「自然」限界に達するまでは成長を続けることが許されるべきであることを仮定している。この前提を取る限り、破局的な行動様式を回避することは不可能だということがわかった。ではその仮定を外し、成長の意図的な制御を技術的進歩(再循環、汚染防止、産児瀬限)と組み合わせて用いられると、人類社会の将来にとって極めて重要なものとなるはずだ。
次回はその意図的な制御の話だ。