30代男性、右上6、クラックからの隣接面カリエス、時々痛い
この方も歯を食いしばってテニスを頑張っている。
まぁ、スポーツは歯にはよくない。歯を壊してしまう。
テニスも野球もサッカーもそうだが、インパクトの時に思わず歯を食いしばってしまうことが多いらしい。
食いしばっても力が出るわけではない。力の出るちょうど良い開け具合があるらしいという論文もあったと思う。
スポーツをする方は歯を食いしばらない様に歯をいたわってプレーして欲しい。
前回のつづき
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202211060002/
4年間空いたが、その時露髄していたが、直覆してCR充填した近心の虫歯は特に問題なく経過していた。今回は同じ歯の遠心(奥側)が大きく虫歯になっていて、痛みが出ているというので、CR充填した。今回も時間が取れなかったので、2回に分けて処置している。
これが今回の初診時の画像で、これよりも深刻な左下7をした後の残り時間で、仮充填まで済ませた。
ここからが2回目の治療なのだが、点状露髄しているのが見えるだろうか?
通常2.3倍のルーペで見ながら処置をしているのだが、裸眼では見逃すことがある。そこで画像をその場で拡大して確認するようにしている。
要するに露髄していても、さらに歯髄に細菌感染していても3MI◯+α-TCPセメントで直覆すれば治る可能性は高い。というより、少なくとも抗生物質に感受性のある細菌なら問題なく治る。
遠心は大きく歯質が失われており、歯肉縁下2〜3mmある。ストリップスを入れても歯質まで届かないので、歯肉をストリップ代わりに使って充填している。
窩底にはクラックが見えるが、このまま充填する。
露髄部分はα-TCPセメント+3MI◯で直覆
1次CR。ストリップスは歯質まで届いていない。これ以上は出血する恐れがあったので、歯肉をストリップス代わりに使う。