70代男性、右上1、Per、自発痛++、排膿++
上行性の歯髄炎と良く呼ばれるのだが、実際にはそうでは無いことの方が多い。
というのは、歯髄の中枢側である根尖付近の歯髄は生きていて、歯髄の抹消側の冠部歯髄は死んでいることの方が多いからだ。これは外傷性(グラグラすることにより)に血管が損傷して血栓等が冠部歯髄に詰まることによって起こると考えられる。
いずれにしても、壊死している歯髄は超音波スケーラーのエンドチップで除去洗浄して3MIX+α-TCPセメントで根管充填するだけだ。後は根管は勝手に埋まっていく。カルシフィケーションと呼ばれる現象が起こる。
α-TCP(ハイドロキシアパタイト)による根管充填は1回目は精製水練りで行い、2回目は50%クエン酸練りの2回法で行う。
1回目
2回目
CRで塞ぐ、だけ。