2.受験生との本気の面談・・・
公立前期入試まで、2週間と少し。この時期になると、授業後に自然と受験生と面談をすることが多い。進路面談とも違う、この時期の面談。彼らは不安な気持ちをポツリポツリとぶつけてくる。何か悩みがあるわけでもない。壁にぶつかっているわけでもない。ただ、なんとなく「不安」なのだ。僕と向かい合って話をしていると突然理由もなく泣き出す子も多い。男子も女子も。極限まで頑張っていると、些細なことでその緊張状態が切れる。だからこその涙なのだろう。僕はその涙がどうしようもなく美しく見える。頑張って頑張って頑張っているからこそ流せる涙というものがあるのだ。まだ大丈夫。これからが「本当に伸びまくる時期」だよ。大丈夫。生まれてから今日まで、こんなに「自分の人生の選択」と向き合うときなんてなかったんだよね?怖いんだよね?不安なんだよね?もうわけが分からないんだよね?それが受験というものだ。みんなが必ず通る道。お父さんもお母さんもお兄ちゃんやお姉ちゃんも。誰もが通った道だ。あと少し。本当にあと少し。だからもうちょっとだけ頑張ろう。僕に出来ることは全てやる。