マラウイの披露宴(2)
マラウイの披露宴では、主役の二人も参列者も、音楽に合わせて踊りながら、延々、お金がまかれます。最初に、新婦、新郎がそれぞれざるを持って立っているところに、お札をまきます。次は、それぞれの職場の人たちが、ご祝儀を集めます。初登場。配属先の副校長(中央のTシャツの人。だるまさんみたいだと、JICA事務所の方はおっしゃいます)その左が校長。お金がまかれている間、お祝いの品を渡す人たちもいます。お祝いの品々を受け取る際、新婦はひざまずきます。「ジェンダーバランス」という言葉はマラウイでもよく耳にしますが、実際にはなかなか・・・送られたお祝いの数々は、ステージ横に置かれます。次は新婦が床に広げられたチテンジと呼ばれる布の上に座り・・・やっぱりお金をまきます。幸せそうな花嫁さん次は新郎さん新婦さん、新郎さん、それぞれがご祝儀集めから壇上に戻ったあとは、抱擁家族集合写真宴の終盤、参列者にソフトドリンクとマンダシと呼ばれる揚げパン、チキンが配られました。「初の共同作業」とチチェワで言っていたかどうかは定かではありませんが、二人でケーキのキャンドルに火をともした後、司会者のリクエストに応じ、新婚カップルが、いろんなポーズをとってくれます。マラウイでは、男性同士が手をつないでいることはありますが、異性が手をつないでいる姿を見ることは滅多にありません。生抱擁&キスを見るのは、マラウイに来てから初めてです。しかも、宴の終盤にあった二人の経歴紹介によれば、Udediは、Zomba地区の中で最も優秀な生徒から入学できる男子校、Zomba Catholic 高校から日本人が“マラウイの東大”と呼んでいるChancellor Collegeへと進み、そこで修士号まで得ている、マラウイの中ではかなりレアな超エリート(学業を続けられない子どもも多く、率で言えば、 Chancellor Collegeの方が東大より、かなりの難関だそうです。)いかにもキレ者で、学校でもシリアスなことが多く、そんなUdediのこんな姿、見ているこちらが照れてしまいます最後は、お菓子の競りが行われ、高額で購入した人は、新婦から直接もらえました。参列した側が、もてなされるのではなく、お金をたくさんまいて、お祝いの気持ちを表現すること、二人の経歴紹介や乾杯が、宴の終わりごろされることなど、日本とは真逆で、びっくりの披露宴でしたが、一番驚いたのは・・・ステージ横には、ご祝儀の計算をする人たち。式の最後に、MK 144,000のご祝儀が集まりましたとの報告がありました(MK 1=約1.3円、2008年7月現在)。Udediの手取り月収の約5か月分。新婚旅行の行き先は、友人に伝えないのだそうです。行き先を告げると、皆が着いてきてしまうからだとか結婚後、Udediが明るくなったのは、気のせいでしょうか?職員室でも微笑んでいることが多く、口数が増えた気がします。そんな彼のことを「幸せそうね~」と茶化し、幸せをわけてもらっています異なる価値観。マラウイ生活、ほんま飽きません。今日もぽちっ↓とありがとうございます(updated July 16, 2008 04:25:54 AM)