『沈まぬ太陽』
しおんさんのこの日記を拝読して以来、ずっと気になっていた「沈まぬ太陽」沈まぬ太陽【ストーリー】昭和30年代―。巨大企業・国民航空社員の労働組合委員長、恩地 元(渡辺 謙)。組合委員長として職場環境の改善に取り組んだ結果、恩地を待っていたのは会社からの海外赴任辞令だった。恩地はパキスタン、イラン、そして路線の就航もないケニアへと赴任。会社は帰国をちらつかせ、恩地に組合からの脱退を迫る一方で、露骨に組合の分断を図っていた。そんな中、共に闘った同期の行天四郎(三浦友和)は早々に組合を抜け、エリートコースを歩みはじめる。同僚でありながら行天の愛人の国際線客室乗務員・三井美樹(松雪泰子)は、対照的な人生を歩む2人を冷静に見続ける。行天の裏切り、更に妻・りつ子(鈴木京香)ら家族との長年にわたる離れ離れの生活―。焦燥感と孤独とが、恩地を次第に追いつめていく。9年におよび僻地での不遇な海外勤務に耐え、本社へ復帰を果たしたものの、恩地への待遇が変わることはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大の航空機墜落事故。想像を絶する犠牲者の数―遺体の検視、事故原因の究明、補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、誰も経験をしたことがない悲劇に直面し、苦悩する。墜落は、起こるべくして起きた事故だったのか。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之(石坂浩二)の就任を要請。恩地は新設された会長室の室長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。しかし、それは終わりなき暗闇の始まりだった・・・・・・。(HMV楽天市場ストア作品紹介より引用)ようやく観られました、昨晩の地上波放送で^^; 映画館にも行かず、レンタルすらせず、貧乏くさい奴昨夜はお出かけだったので、先ほど、見終わりました。 CM長いな~ 百恵ちゃんの御主人、悪役がすっかり板について・・・ 大岡越前殿、すっかりおじいさんになられて・・・などと瑣末な感想はさておき、渡辺謙さん演じる恩地元さんのセリフが心に染みました「(日本に帰りたいとばかり思っていたけれど、帰ってみれば日本は) おそろしくて、残酷で、気の休まる時がない」「この会社は、何も答えてくれない」「(御巣鷹山事故で、息子さんご夫婦とお孫さんを亡くされた方に対して)私が今まで経験したすべての理不尽で、ひどい時間を百万倍にしたところで、あなたの絶望には、決して届かない。私は今までなんとささいな、取るに足らないことに傷つき、それをのろい、おのれの不幸を嘆いていたことか」Wikipediaによれば、渡辺謙さん演じた恩地さんには実在のモデルがいらっしゃるようですね。モデルになった方々からは、この原作に対するご批判も大きいようですが。ラストシーンの壮大な夕陽には、涙が止まりませんでした恩地さんは遮るもののない雄大な大地と自然をたたえていらっしゃいました。のみならず、アフリカの魅力は、そこに暮らす人々の豊かさだと私は感じています。私もいつか必ず、アフリカに帰るのです!