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Manachan's World-東京下町日記

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2006年04月03日
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カテゴリ:大連の暮らし
この週末は、うちの娘(生後7ヶ月)がお腹を壊したうえに、夫婦そろって具合が悪かったので、大変でした。身体がだるいところにもってきて、一日に7~8回も水っぽい大便をする赤ちゃんの世話、死ぬほど埃だらけになった家の掃除、買い出し、料理、食事、洗濯、お風呂、離乳食、消毒、温水ポットの洗浄etc・・・で全然休む暇もないぞ!そして、週末の2日がすごく慌しく過ぎていきました。

それでも、今日の大連は天気が良く、ポカポカ暖かかったので、うちの赤ちゃんにサングラスをかけて、外に連れ出しました。

Akachan sunglass


今回は、4月22日に予定されている、NHK地球ラジオ出演の原稿を書いてみました。これは「たたき台」ですので、皆さん、たくさんのコメントお願いしますね。


【質問】中国では、急速な経済成長に伴って、各種の公害問題が深刻化していると聞きます。特に昨年は、化学工場の爆発による松花江の水質汚染が国際問題になったこともあり、改めて中国の環境問題が日本人の関心を集めるようになりました。その点、中国に暮らしておられる鈴木さんの目からみて、どうでしょうか?

【回答】そうですね。確かに最近の中国では、日本の高度成長期を彷彿とさせるような激しい大気・水質の汚染と、それに伴う健康被害が各地で頻発しているようです。

特に今日の日本と比較すると、公害の激しさと、規模の大きさが目立ちます。たとえば、化学コンビナートで空気が激しく汚染されて、周辺の住民が病気になったり亡くなったり、精錬所の汚水が川に流れ込んで、下流の100万単位の人が水を飲めなくなるみたいな、激烈なタイプの公害ですね。あと、大都市の場合、自動車交通の爆発的増加による大気汚染も深刻になっています。

ですので、もちろん中国でも大きな社会問題になってるんですね。現地の新聞を読むと、公害問題が記事にならない日はほとんどないくらいです。


【質問】なるほど、やはり深刻な社会問題になってるんですか・・・。ところで、鈴木さんのお住まいの大連ではどんな状況でしょうか?

【回答】大連は、別名「中国で一番美しいガーデンシティ」と呼ばれるほど、環境の良い都市として知られています。ですがそれでも、空気はきれいとは言えませんね。特に冬場は、暖房用に石炭を燃やすこともあって、空が鉛色になることもあります。あと、工場廃水による水質汚染の問題もあります。大連の近海ではほぼ毎年、赤潮が発生して、漁業被害が出ているようです。

あと、生活に身近なところでいえば、ゴミの問題も深刻です。


【質問】なるほど、そうなんですか・・・。ゴミの問題は、私たち誰にも身近なものですし、リスナーの皆さんも関心を持っておられると思いますので、鈴木さん、大連に暮らしておられる生活者の視点から、もう少し詳しく話していただけませんか?

【回答】そうですね。私がいま大連で一番問題だと思うのは、人々がゴミを、ところ構わず捨てまくることです。たとえば、私の家の近くに高校があって、登下校の時間になると父兄が車やバイクで生徒を迎えに来るんですが、彼らが帰った後は、いつもゴミの山ができてます。人目につかないところに行くと、もっとひどい。近所の川なんか、水じゃなくてゴミが流れてるんです!あと、バスの乗客が、ゴミを窓から投げ捨てる光景も、決して珍しくありません。要は、ゴミ捨てマナーがまだ根付いいないんです。

いま大連では、市役所がものすごいお金をかけて、人海戦術を使って、街の美化に取り組んでいます。大きな通り沿いには、いつも大勢の清掃員が繰り出して、散乱したゴミを片っ端から片付けるので、街の見た目はきれいです。ただ、清掃員が来ない住宅街に行くと、ゴミが散乱しまくりです。


【質問】なるほど、マナーが悪いのは困ったものですね。ところで、中国のゴミ問題ですぐれた面というか、日本が学ぶべき点というのはありますか?

【回答】もちろんあります。たとえば、大連の資源リサイクルは、日本よりずっとうまく機能していると思います(関連記事)。

大連では、資源回収の業者が、至るところにあって、リヤカーや自転車で住宅街を回っています。その人たちは、紙から飲料缶から、ペットボトルから廃家電から、何でも回収してくれます。

捨てる側にとって嬉しいのは、そうした資源物を回収に出すと、いくらかお金をもらえるんですね。たとえば、ペットボトルは一本あたり日本円にして2~3円で引き取ってくれますし、新聞紙やダンボール、オフィス用紙も量り売りで買ってくれます。家電製品などは、かなり高価で買い取ってくれるんです。日本だと、廃家電はお金を払って処理してもらうものですが、中国では逆にお金をもらえるんです。

だから我が家なんか、日常生活のなかで捨てるものは、生ゴミとオムツくらいで、その他は何でも、資源回収に出しちゃいますね。あと、回収屋さんは携帯電話を持ってるので、電話一本で玄関先まで来てくれます。


【質問】それは素晴らしいシステムですね。大連では、どうしてそんなことができるんでしょうか?

【回答】まず一つ言えることは、労賃が日本と比べてはるかに安いことです。日本だと人件費が高いので、出張費用自体がバカになりませんが、大連だとタダみたいな値段で、皆さん出張買い取りに来てくれるんです。

あと、中国の産業界が、再生資源を高く買い取ってくれることも大きいと思います。日本の工業界は、原材料に高い精度を求めるので、再生資源をさらに高度に処理しないと、なかなか買い取ってくれないんですが、中国はその点大らかで、再生資源を喜んで使ってくれるのです。


【質問】なるほど勉強になります。ところで話は変わりますが、大連の清掃現場で働く職員が、日本へ視察に来たという話も聞いたことがあるんですが、本当でしょうか?

【回答】本当です。新聞報道によれば、昨年11月、大連市の清掃職員20名が、日本へ視察に行ったそうです。彼らは、東京や大阪、京都など大都市を中心に、1週間にわたる視察を行い、帰国後、大連のごみ処理システム改善に関して、3つの提案を行っています(関連記事)。

一つ目は、「飲料容器」「紙ごみ」「使い捨て食器」「電池」のように、資源物の種類ごとに回収箱を設けて、それぞれがどのような用途に再生されるのかを詳しく書いて、模型を展示するなど、教育効果を持たせることです。

二つ目は、資源節約の時代にふさわしい、質素でシンプルなゴミ箱を導入することです。

三つ目は、食堂などで、生ごみの廃棄に水切りを活用することで、廃水は下水道へ、生ごみはごみ箱へ、という流れをつくることです。


【質問】なるほど、彼らが日本の経験から学んでくれるのは、素晴らしいことですね。鈴木さん、お忙しいところ、ありがとうございました。

【回答】こちらこそ。ありがとうございました。


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最終更新日  2006年04月03日 02時55分52秒
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