「刺青」、ベルリンへ。
いつの間にやら暦のうえでは2007年になっているわけだが、俺がちょこっとだけ出てる映画「刺青」が、2月8日から開かれる第57回ベルリン映画祭の「パノラマ部門」に出ることになったらしい。1月24日付の報道によると、今年は台湾映画でベルリン映画祭の「(長編?)コンペティション部門」に出る作品はないんだそうだが、今年から新設されることになったという「短編コンペティション部門」には台湾・アメリカ共同制作の短編で「美」という作品が、そして「パノラマ部門」には台湾映画の「刺青」が、それぞれ出ることになったようだ。「パノラマ部門」の何たるかについて、ムービープラス 第56回ベルリン映画祭というサイトのベルリン映画祭とは?というページでは、「インディペンデントやアート系の作品を対象とする」と書いてある。而して、 HARADA FREAKSのベルリン映画祭の真実というページには、ベルリン体験者の見た実際のトコロが語られている。「HARADA FREAKS」は原田眞人監督のサイトだ。何にしてもベネチア、カンヌと並んで「三大映画祭」とも言われるベルリンで招待作品として上映されるんだから、目出度いし、また、かくなる上はぜひとも良い評価を得てほしいと思うんだが、それにつけても俺がちょこっと出てるそこんところが全体の足を引っ張ったりせんようにと祈るばかりである。「刺青」は若い女二人の間の話だ。二人のヒロインは台湾の楊丞琳(yang2 cheng2 lin2)=レニーレイニー・ヤンと香港のイザベラ・レオン(梁洛施)が演じている。俺がやったのはイザベラの刺青の師匠役。4シーンくらいで、撮影には実質2日しかかからなかった。(3月11日、誤記訂正)台湾で公開されるのは3月ということで、どうも不安でたまらんのだが、周美玲(zhou1 mei3 ling2/ジョウ・メイリン)監督は「いい」と褒めてくれていたし、まあ結局うまいも下手も「あり」も「なし」も監督の判断なんで、監督が「いい」と言うものを役者本人が「だめ」というのは実は越権行為だったりするんである。早く次いってみたい。