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カテゴリ:職場の教養
10月28日(金) 思い上がり
Fさんは、父親の事業を継いで二十年になります。 初めの頃は、事業の進め方を巡って、父との対立が絶えませんでした。言い争いはいつも、「親父のやり方は古い。時代遅れだ」という言葉で決裂していました。 ある夜のこと、日頃から尊敬している経営者のB氏に、父親との軋轢を相談する機会がありました。何か良いアドバイスを期待していたFさんでしたが、B氏の口から出てきた言葉は、意外なものでした。 「親父さんは、『息子をよろしく』と言って、よく頭を下げて回っていたよ」。その言葉を聞いてから、父親に対する見方が変わってきたのです。 様々な困難を乗り越えて、自ら起こした事業を守り続けてきた父親の偉大さを思うようになりました。そして、〈大学を出た自分は、いろいろな点父親より優れている〉と思い上がっていたことに気づいたのです。 その父親も、十年ほど前に病気で亡くなりました。毎月、父親の墓参に出かけるFさんは、必ず「親父、見守っていてくれよ」と墓前に誓っています。 今日の心がけ◆親の深い思いに心を向けましょう 職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。 各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。 特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年10月31日 10時52分54秒
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