|
カテゴリ:ベネルクスの旅日記
19世紀半ばになって、ブルージュに無いものが1つだけありました。それは、市立劇場。ブリュッセル、アントワープ、ゲントなどのベルギーの主な都市には市立劇場が存在していたのに、ブルージュにそれが無いのはいかがなものかと思ったのは、当時の市長でした。1864年、ルネッサンス建築様式とルイ16世建築様式が混在した劇場が完成しました。
ところが・・・ 完成した劇場の評判は悪かったのです。あまりにも斬新で妙なデザインだったので、当時それを見た市民は呆れ顔で、「チョコレート箱」と軽蔑して呼んでいたそうです。 そうこうしているうちに町の端っこまで歩いてきてしまいました。そこにあったのは、「聖ヤンスハイス風車」で、1770年に26人のパン職人が共同で建てさせた風車です。かつてはパンに必要な粉をここで挽いていたのですが、1914年からブルージュ市の所有となりました。地元の人は「役所の風車はひどくゆっくりと回る。これは事務処理が遅いからである。」と皮肉っているそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ベネルクスの旅日記] カテゴリの最新記事
|