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カテゴリ:クラシック音楽_その他
マーラー:交響曲 第2番 ハ短調「復活」 小澤征爾 指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ 菅 英三子(ソプラノ)、ナタリー・シュトゥッツマン(コ ントラルト)晋友会合唱団(関屋 晋:合唱指揮) 録音:2000年1月 東京文化会館(ライヴ) 27歳の時、上野の東京文化会館で初めてこの曲を聴いた。(渡邊暁雄指揮/日本フィル) そのときの感動が忘れられず、レコードやCD、ビデオで数々の異なる指揮者の演奏を聴いてきた。実際に聴いた日本フィルのライブ盤、定番のズービン・メータ、ショルティ、バーンスタイン、アバド…etc。その中で、最高の録音を選べと言われたら、即座にこの小澤/SKOのディスクを挙げる。 第1楽章冒頭のコントラバスの重低音に始まり、90分に及ぶ大曲にもかかわらず、指揮者、オケメンバーの集中力は一時たりとも途切れない。その緊張感と鳴り響く《音エネルギー》に終始圧倒される。ライブ録音だが、音の分離も定位もいい。東京文化会館は、もともと残響が少ないホール。そのため録音された音は混濁することなく実にクリアー。それぞれの楽器音も明瞭に聴きとることがきる。音の分離、定位も秀逸で指折りの超優秀録音に仕上がっている。 聴き所は、まず第4楽章に登場するナタリー・シュトゥッツマンの歌声。コントラアルトの深い響きは曲の雰囲気にぴったりとはまる。この声を聴いてしまうと、どんなにうまいアルト歌手の声でこの曲を聴いても物足りなく感じてしまう。 これに続く最終第5楽章はさらに感動的。合唱が入ってくるところから、最終盤、オケ、ソロ歌手、合唱がひとつになって鳴り響く盛り上がりは、まさに圧巻。パイプオルガンが加わり、教会の鐘のようにベルがなる。全身全霊を込めながらタクトを振る小澤さんの姿が目に浮かぶ。情熱的なマエストロの姿を思い浮かべつつフィナーレを聴いていると、思わず涙がこみ上げてくる。音楽が終わるとホールは、拍手と歓声に満ちあふれ、「ブラボ~!」の嵐。この演奏を生で聴いた音楽ファンはなんと幸福なことか。音だけですが、ぜひ、この感動を味わってください。 なお、Youtubeで1995年、長崎の浦上天主堂で行われた小澤さんタクトの《「復活」コンサート》が視聴できます。(オケは新日本フィル)画質は悪いが、こちらも是非ご覧あれ!(YouTube「小澤征爾、長崎ライブ」で検索)
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Last updated
2024/03/02 02:47:45 PM
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